コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第13話:クリーニング二度目とかっ! ( No.38 )
- 日時: 2010/07/04 23:45
- 名前: @遮犬@ (ID: SmzuliUF)
後から聞いた話によると日向さんはなんと
ヲタクらしい。結構なヲタ。天然プラスヲタとは・・・恐ろしいキャラが我が生徒会に入ったものだ。
聖滝姉妹は暴風警報のサークルである軽音へと無事入部したのである。
「それで・・・入部したの二人のみっ!?」
「そうだけど何か文句でもあんのっ!?」
「あるわぁああ!!!」
思ったとおりのことが起きた。・・・起きて欲しくはなかったが。
入った部員、2人。聖滝姉妹のほかは入っていない。
「男誘いましょうやっ!頼みますからっ!」
「いやぁ・・・さっきの入部届けも男は一人も・・・」
なぜこんなシュールというか、ハーレムというかの状況になっているか説明しよう。
まさにこの生徒会の現状にある。美少女&美男子そして他の一名冴えない男たる俺。
総勢、美少女5人。美男子1人。冴えない男ことボロ雑巾である、俺。
男が入ってくれるスペース、ありますか?
俺がいたとしても俺は推薦権で入った男である。俺が会長の幼馴染ということがいつの間にかバレてます。
冴えないしボロ雑巾と呼ばれようとはいえ、会長の幼馴染という呼称のおかげで俺はここにいるということ
つまり、だ。
なんの関係すらももたない男たちがこの生徒会に入ったとして・・・。やっていけるかどうかだ。
それに、これだけは俺の少しの自信なのだが会長である夕姫を止めれるのは俺ぐらいである。
多分周りもそれをわかっているためか俺に何か一目置いているような気がする・・・。
あのアホ会長だが一応飛び級とかお嬢様な家柄だからな・・・。この結果はいたしかたがないといえよう。
「チクショォオオオオ!!!!!」
「ん?どうしたの?奏。いきなり神龍(シ○ンロン)みたいな叫び声出して」
「またドラ○ソボール?!そのネタやめましょうよっ!それにシェ○ロンそんなこといわねぇよっ!」
「・・・ま、いいけど」会長こと夕姫は黙々と・・・菓子を食べ続けている。
本当にコイツを生徒会長にさせちまってもいいものか?だいたい昔の約束なんて・・・
「おっす!オラ、青天大聖 孫 悟空だっ!」
「それホンモノの西遊記ぃい!!なんかド○ゴソボールまじってるぅう!!・・・あぁ、日向さんか・・・」
「ふふ、こんにちは(笑顔)」
さっきまで孫 悟空の名とベジー○変身をやっていたとは思えない笑顔と可愛さで俺に挨拶してくる。
ガチャ、次の来客者が生徒会室に入ってくる。
「手ぇあげんかぃ!!」ヤクザ言葉とは裏腹にお姉さんのような声で来たのは・・・有紀さんだった。
「何してんですか・・・?」手を見るとハンドガンらしきものが握られている。
「クラァアア!動くんじゃねぇ!喋るんじゃねぇ!触るんじゃねぇ!とにかく黙れぇえええ!!!」
「一つに言うことしばってくださいよ!せめて!最後のがやけにお願いみたいに聞こえる!」
そして俺はスタスタと有紀さんに近づいた。どうせ何もないのだろうと思ったからである。だが、
バキュン!!・・・・え?銃声?
俺は、ゆっくりと自分の腹元を見る。・・・オイ、嘘だろ・・・?なんで・・・なんで・・・・!!
「マヨネェエエズぅうううう!!!!!」
俺の制服の腹元を汚していたのは血でもなんでもなく
単なるマヨネーズであった。
「バレバレでしょうが!!せめてケチャップにしてくださいっ!!」
「いやぁ・・・ケチャップだとありきたりだと思って・・・アクセントつけてみたの」
「アクセントの結果がマヨネーズか!!リアクションに困るような銃弾はやめてくださいっ!」
あぁ!チクショウ!昨日の足跡のせいでクリーニングにいったばかりだというのに!
またクリーニングにいかなければいけないのか・・・それも同じおばさんのところへ。気まずいわぁ〜・・・
「だ、大丈夫!?奏!しんじゃだめぇ!奏!!」
「夕姫はワンテンポおせぇんだよっ!!今頃そんなんしてもさっきまでの会話で総潰れだよっ!」
「ちぇっ・・・椿、お茶ちょーだい」
「わかりましたよ。会長。クスクス・・・」
ようやく生徒会室が静かになった。・・・ふぅ。こういうもんだよな。生徒会室って。・・・いや、違うか。
数分後・・・
生徒会室にはいつものメンバーと新規メンバーも揃い、ようやく会議を始めれる・・・。
「よっし!それじゃあ・・・・」と、会長が会議を始めようとした瞬間だった。
「たのもぉおおお!!!!!」
生徒会室のドアが一気に開かれる。その奥にいたのはタスキを肩にかけた人が1人いた。
「あ、お前は・・・」
「ふふふ・・・桜月 夕姫。ついにこの時がやってきたわねっ!!」
「・・・誰?」
「なっ・・・!私を忘れるなんて!この子は!!」
あ、ちなみに「誰?」っていったのは俺です(笑)
「いやいや・・・私いってないし。ていうか・・・何しにきたの?稀穂」
「もちろん!宣戦布告よっ!正々堂々と勝負しなさいっ!」
「・・・会長。この方は・・・?」会長の代わりに有紀さんが答えてくれた。
「鷺ノ院 稀穂(さぎのいん きほ)っていって・・・二年生なんだけど、夕姫が飛び級しているときに同じクラスになったんだけど・・・それから犬猿の仲なの。そして今回も対抗して生徒会を稀穂も・・・」
「なるほど。バカの周りにはバカが集まるというわけですねっ!?」
「「お前もだよっ!!」」なんか全員につっこまれた・・・。
「とにかく・・・私は宣戦布告をしにきたのっ!私達の生徒会である!バニラ・エッセンスとね!」
なんか可愛いですねぇ、名前・・・ココとは大違いだな。暴風警報って・・・。
「えー・・・メンドクセ!」
「そんな一言で終わらせれると思うなー!!とにかくっ!明日の放課後!内容を届けるわっ!」
そういって出て行ってしまった。しかし、勝負といっても・・・何のための勝負なのかは全くわからない。