コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第14話:内容は校内ライブ!? ( No.42 )
- 日時: 2010/06/19 23:14
- 名前: @遮犬@ (ID: SmzuliUF)
そして翌日へと話は続く。昨日、鷺ノ院 稀穂というなにやら偉そうな美少女が生徒会へやってきた。
宣戦布告という言葉を残して。・・・何が待ち受けているのだろうか?乱闘にならなければいいが・・・。
俺はいつの間にか日常の一環へとなったいつものドアを開いて中へ入る。
「遅い!!」
そこにいたのはいつも一番遅くにくるこの生徒会の会長こと夕姫がそこにいた。たった一人・・・ではなく、
「みんな早いな・・・?どうして?」
「奏!悠長なことはいってられないわよっ!宣戦布告よっ!宣戦布告!どうにかしないとぉお!!」
「え?宣戦布告自体を?」
「少年よっ!大使を抱け(たいしをいだけ)!という名言と共にー!!」
「いやいや!漢字間違ってません!?それは変態さんですよっ!タダの!大使抱いてどうすんですかっ!」
おかしい・・・いつもの夕姫ではない。いつもならそこにある椅子に座って菓子をバリボリ食っているはず。
なのに・・・夕姫が!ハチマキを巻いて焦っている・・・。
ハチマキに書いてある言葉は『ママパパびっくり』とふざけたタイトルではあったが気にしないでおこう。
「え・・・と、どうやら相手が出した勝負の内容は・・・ライブらしいです」
「ライブぅ?またなんで・・・」俺が呆れた声を出すのに呼応するかのように紗希が付け出ししてくれた。
「なんか向こうも軽音みたいなの開いてるらしいわよっ!腹立つぅー!!ガッデム!」
とかなんとかいいながら手に持っている空き缶をグッチャグチャに仕立て上げる。そこまで怒らなくても。
「と、いうわけで・・・早速作詩と作曲しないといけないのっ!」
「えーメンドクサ・・・。普通にハレ○レユカイとかでいいんじゃ・・・」
「自分らで作らないと意味ないでしょーが!!」
「似合いそうなのに・・・」と、日向さんが言っている声が聞こえたような気もするが触れないでおこう。
「そういうわけだから・・・分担を決めることにしたわっ!」
んで決まった分担が・・・。
『作詞・・・夕姫 作曲・・・有紀、紗希 楽器練習・・・奏、日向、鈴音、椿』
という感じだそうだ。楽器練習ってなぁ・・・といっても頼れるのが・・・いないような気がする。
「大丈夫か?夕姫。お前が作詞なんて・・・」
「ん?大丈夫に決まってるでしょっ!失敗は成功の元っ!うんうん!そうそう!」
「作詞で失敗したらマズくはないのか?それに・・・この宣戦布告何か意味あんのかよ?」
「ない」「ないのかよっ!!」思いっきりつっこんでしまった。いや、ここまでする割には何かあるのかと
「じゃあなんでここまでやってんだっ!」
「内容がライブっていうんじゃない!校内ライブ!めっちゃテンションあがらない?」
「あがるやつはあがるでしょうけども・・・・」
「じゃあ決まりっ!それじゃー始めるよー!」
数分後・・・・
俺の担当の楽器、それは・・・まさかのエレキギターだった。
「なんで俺がエレキギターなんだよ・・・」中学のときの授業で使ってから一度も触ってはいない。
「クスクス・・・まぁまぁ♪やりましょうよっ!」対する椿はベースである。
「私は・・・きーぼーど?」日向さんは外見からしてということできーぼーど。
「それじゃーはじめ・・・・」
「えぇええい!!!マテェエエエエ!!!」ん?なにやら声が聞こえてくる。
「あっ、鈴音ちゃん」すっかり忘れていた・・・。俺としたことが。だがこの影の薄さは何ともいえな・・・
「余計なお世話ですっ!薄くもなんともありませんからっ!!」
出た。人の心読む鈴音ちゃんの影の薄さからしてなるのうりょ・・・
「だから影薄いとかいうなぁああああ!!!!!」
数分後・・・
ちなみに鈴音ちゃんの演奏楽器はギターです。うん。いっておかないとな・・・またうるさくなる。
「落ち着いたところで・・・よし」鳴らしてみることにする。したら、バッチン。
「・・・・・」ギターの太いはずの糸がいきなり切れたのである。一回目で。
「体質の力は恐ろしいですね・・・」椿が苦笑いで同情してきやがる。腕をからませるな!腕を!!
気を取り直して・・・。音を鳴らし始める。なかなかいいもんだな、ギターも。
「初めてなんですか?」椿が聞いてくる。
「いや・・・中学の授業のとき以来だけど・・・!」
椿を見るとジャンジャカジャンジャカとベースを自由に弾きまくっているではないか。
しかも、かなり上手い。素人が見てもわかるぐらいに。そして丁寧であった。
「すげぇな・・・やってたのか?」
「?あぁ、コレですか?いえ、やってませんよー。軽音やるって言ってたので練習してたんです♪」
にしては上達しすぎなんだよぉおお!!この飛び級野郎!頭も飛び級してんじゃねぇのか?
「ふむふむ・・・Cコードがこれで・・・・Dが・・・」お経のようにも聞こえるごとくその横に鈴音ちゃんがいた。
「なるほど、勉強中か・・・俺もするかな」
ジャンジャンジャン♪鈴音ちゃん・・・君も上達早すぎやしないかぃ??
「いぃですね・・・コレェ♪」
「鈴音ちゃん!顔!顔!!めっちゃ優越感に勝ち誇っている顔してるよっ!」
「あ・・・すみません。つい・・・」
つい、であの顔ができるのならば鈴音ちゃんは恐ろしい子ランキング一位をとり続けるだろうな・・・。
日向さんは・・・わかるよな。生徒のみんなよ。結果は・・・。
「ヘェイ!ヘェイ!ヘェイ!ヘェイ!Aer You Ready!?イェエエエエイ!!!!」
オイオイ・・・ひどいことなってんぞ。
「ヘーイ!ヘイヘイヘーイヘーイ!(ヘーイヘイヘイヘーイヘイ!)ヘイ!ヘイ!ヘーイィイイ!
アイツもコイツもあの席をただひーとつ狙って撃つんだよ!このクラスで一番の!冴えな−いー男をー!」
「殺られるぅううう!!!!!!!!!俺のことだぁああ!!絶対俺のことだぁああああ!!!!!」
そんなこんなで俺たちの練習は続く。