コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

第15話:決闘当日! ( No.43 )
日時: 2010/06/20 10:43
名前: @遮犬@ (ID: SmzuliUF)

「できたぁあああ!!!!」いきなり夕姫が叫びだした。宣戦布告を受けてから3日が経っている。

ちなみに約束の時期は明日である。そんなギリギリの中ようやく作詞が完成した。

「へぇ、できたのか。どれ、みせて・・・」

「やだ」一言で一蹴。さらにはもう片方の腕で俺の首元にチョップされる始末。

「・・・・妙に痛いし、それに・・・見せてくれたっていいんじゃねぇのか?演奏する立場なんだし・・・」

俺はあれから一瞬で上達した椿、鈴音ちゃん、そして・・・日向さん(?)に猛特訓させられた。

そのおかげで少しは弾けるようにはなったが・・・現実は甘くはない。そう簡単にはいかなかった。

ということで最初から弾ける立場である紗希がギターをやることになった。ドラムはなんと有紀さんらしい

「奏は演奏しないでしょーが!」

「じゃあプロデューサー的な立場ということで・・・見せてくれ」

「私は神的存在よ?そこらのプロデューサーごとき相手になるわけないじゃないのっ!」

「どこが神だっ!まずは椅子に散らばったお菓子のカスと机に押し込まれている書類を片付けてから言え」

「うぅ!・・・そ、それは関係なぁあい!!作詞と全く関係ない!うん!会長命令よっ!見せない!」

「はぁ・・・ま、そこまでいうならいいか」どうせ演奏する時に聞けるだろうしな。

さて、作曲のほうを覗いてみるか。

「どうです?出来てます?」

「あぁ、奏君。結構早くに出来たわよ」

「へぇーそうなんですか〜。なら少し聞かせて・・・」

「無理」一言で一蹴され、紗希の足払い見事に決まりその上から有紀さんにマヨネーズ鉄砲を向けられる。

「いや・・・あの」

「喋るな。またクリーニングにいきたいのか?」

「クッ・・・!こしゃくな・・・!」

「ボロ雑巾は何もしないんだからそこで黙ってみてなさいよ。でないと・・・・フフフ♪」

紗希の♪はやけに怖ぇな。なんかこう・・・威圧感がものすげぇ。

「わ、わかりました・・・ならいいです」またオバサンクリーニングに行くのは勘弁だ。

一回目は無愛想。二回目は舌打ち&乱暴。三回目は・・・この体質もプラスするととんでもないことに。

想像するだけで嫌だ。なら俺はおとなしく茶でもすすっておこう。

そしてすぐに翌日がくる。

〜対決当日〜

「逃げずによくきたわねっ!桜月 夕姫!と、その愉快な仲間たち!」

「誰が逃げるかっ!今度こそ決着つけてあげるんだからねっ!」

俺たちの周りにはワラワラと生徒が集まっている。・・・放課後とはいえ勝手にしていいのか?

「いいのよ。校風は自由だから」

「自由すぎやぁしませんかねぇ!?しかも君ら、職員室の目の前でやるとはいい度胸してんなっ!」

「よし・・・!ヒナちゃん!(日向さんのこと)例の!」

「はい!」と可愛らしい声を出したかと思うといきなり膝をつき、そして・・・

「ラスカルーーーーーー!!!!!!!!!!」

「年代が微妙だぁああああああ!!!!!!!」

「はい、終了!よし!かかってこーい!!」

「何の儀式だったんですかっ!!ラスカル全く関係ないでしょうよっ!」

「や、やるわね・・・め、めまいさえ起こすほどのやる気・・・!危うく負けそうになったわ・・・」

「稀穂さんも稀穂さんだよっ!一回内科か何か病院で検査してもらったほうがよろしいんでは?」

「奏君、お前はもう・・・死んでいる。いや、てかもうマジで、土の中へとバイバイ☆」

「何さり気に俺を殺そうとしてんですかっ!ていうか有紀さんたまに怖いこと言うよね!?」

「それでは、今から、奏の葬式を始めたいと思います♪」

「お前らライブするんじゃなかったのかよっ!?」

「いいぞー!」「やれやれー!」と、生徒の声。

「お前らなんだその顔!!めっちゃ微笑んでるっ!俺めっちゃ胸痛いのにっ!」

「ゴ、ゴホン・・・それでは、私、太陽こと国枝 鈴音が歌わせていただきます」

あ、鈴音ちゃんの苗字国枝だっけな・・・という思いはわかるけど抑えてくれ。

「今からー!一緒にー!今からー!ソイツをー!殴りにーいこうかー!」

「葬式に歌う歌じゃねぇええ!!やかましいわ!!だからなんだ!生徒の笑顔!!」

そんなこんなで落ち着くまで数分後・・・

「さぁ!勝負よっ!夕姫!」やっとこんな展開になってくれた・・・・。

「そうね!プロゴルファー・・・」

「違う違う違う!!プロゴルファー関係ないよね?その単語、今は限りなく必要ないよねぇえ!?」

「フフ・・・冴えない男に支えられてるようでは、まだまだね・・・。私から行くわよっ!」

何を歌うんだろうなーと思っていたとき、

「ハ○ハレユカイ!!」

「宣戦布告しておいてそれかぁあああ!!!!」

結局は二次元に走っていた決闘相手だった。だがしかし!上手い!かなり!歌は!そして演奏してる人も。

「キャァアアア!!最高ぉおおお!!稀穂ちゃーん!!」

「日向さん!アンタどっちの味方なんだよっ!!」

「あ・・・そうでした」と反省はしてくれたが目の輝きが収まっていない。そして歌い終わる。

「フフフ・・・どう!?この完璧な!演奏!そして!歌!!いくら夕姫でもこれは無理でしょう!?」

「・・・・フフ・・・・フフフ・・・あはははははは!!!!」いきなり夕姫が魔王のごとく笑いだした。

「っ!?何がおかしいっ!?」でたよ、悪役のセリフ。

「私たちは・・・その上をいくわ。たかだかサンプル使いでは私達には勝てない!私達は・・・!」

「ま、まさか・・・!」

「魔人ブ○なのだからっ!」

「肝心なところが違うっ!!!!」わけがわからん。なぜそこで魔○ブウ。

気を取り直して・・・歌います。