コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第2話:俺と幼馴染とムカツク美少年 ( No.5 )
- 日時: 2010/07/10 14:21
- 名前: @遮犬@ (ID: SmzuliUF)
入学式が始まる前に放送でかかってきたので無視し、放課後になって同じ放送がかかってきたので行った。
「んで・・・きてみたらいきなり言われたと、いうことで・・・」
「そういうことだねー」
「のんきにしてんじゃねぇっ!というか、幼馴染だったやつが生徒会長っていうことにビックリなんだが」
「そう?あ、今のはアンタの名前をかけたギャグじゃないから、普通の・・・」
「わかってるわっ!しかもかけたとしても分かってなかったよっ!」
あーえーと・・・説明するとだな。目の前にいるやつはどうやらこの学校の生徒会長であり・・・俺の・・・
幼馴染っつーことで・・・。なんていうか一言で言うととても破天荒です。
「クスクス・・・」
「んで・・・このずっと俺が入ってきてから笑っている女の子はだれだっ!」
「僕は女の子じゃないですよ。よく間違えられますけど・・・クスクス」
「え?そうなのか?・・・というかまずその笑いを消せ。笑うな。男と分かった以上、次笑ったら俺の行動が自分でもよくわからなくなるからな」
「何いってるかサッパリわかりませんけど・・・?」
「ならいい。もう黙ってろ」ハァ・・・とため息をつく。正直、かなり疲れる。
「ていうかお前らまず名乗れ!」
ということで自己紹介。
「生徒会長の桜月 夕姫(さくらづき ゆうひ)よっ!世界は私が滅ぼすっ!」
「そんな話じゃないから安心するんだ!生徒たちよ!」
「僕は会計の七瀬 椿(ななせ つばき)。女の子に見えますか。そうですか。男です(笑)」
「・・・ダメだ。受け付けねぇ人種みたいだわ」もう一度ため息をつく。
「ていうかっ!お前ら1年だろ?生徒会無理なんじゃないのか?」
普通生徒会といったら二年、三年がやり、一年は一人二人ぐらいだったと思うんだが・・・。
「え?奏はアレ読んでないの?」
「アレ?」
「時雨咲高校は他にも生徒会あるんだよ?」
「はぃ?」
「つまり・・・」
夕姫の説明があまりにややこしく、わかりにくかったので俺なりに解釈させてもらうと、
時雨咲高校では生徒会はいくつもあり、その中で一番いい働きをした生徒会が新生徒会となるらしい。
つまり仮生徒会というものがたくさんあり、その中で新生徒会争いをするのだとか。
もちろん、仮とはいえ単に部活動のように入れるわけではなく・・・。
推薦、もしくはクラス投票によって決められるというわけである。
このシステムのことを『下克上』(げこくじょう)というシステムらしい。・・・そのままだな。
ということでこのシステムにより、一年で生徒会長になれることもあるのだとか。
今でいういわゆる政治の党みたいなものかな。
んで・・・なんで俺が選ばれたかというと。
「推薦権利って知ってる?」
「何だソレ?」
「仮生徒会の中の生徒会長が推薦した人はその生徒会に入れるのよ」
「へぇ・・・それで?」
「だから私は奏を選んだわけ」
「ほぉ・・・ってバカヤロォオオオオオ!!!!!」
「え?ダメだった?」
「俺には拒否権なしかコラァアア!一言ぐらい言えやっ!」
「あー・・・ごめん。忘れてた(笑)」
「最後の(笑)がうぜぇえええ!!!反省してる気ゼロだろお前っ!」
「まぁまぁ!いいじゃないですかっ!あなたといると楽しそうですしっ!」
「俺はお前といると血圧がとんでもなく急速にあがって血管ブチ切れそうなんだけどな!」
「えっ!そんなに喜んでくれるんですかっ!?ワーイ、嬉しいなぁー」
「こころにでもないこといいやがって!!それに喜んでねぇよっ!意味履き違えすぎだろっ!」
「とにかくっ!アンタは私の生徒会である!暴風警報に入ったということでっ!」
「その名前だれが決めたんだ?」
「周りのみんなだけど?」
「だろうな。そのままピッタシだよ。その呼称」
「ま、他の人はまた明日紹介するからっ!今日はこのぐらいってことでっ!」
勝手にお開きとして帰りやがった。さすがは暴風。風格出てるなぁ。
俺はすっかり精神が疲れた状態で家へと帰っていった。はぁ・・・どうして俺はこんな体質なんだろうか。
どうしてこう面倒ごとに巻き込まれるのか自分の運命が憎くて仕方なかった。