コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

第17話:来客者募集中!? ( No.51 )
日時: 2010/06/24 17:52
名前: 遮犬 (ID: SmzuliUF)

「暑ぅーーー・・・・・」

生徒会室の椅子にもたれてこの暑さをどうしてしまおうか、という考えにいたっているのは、無論、俺。

扇風機一つもありやがらないこの生徒会室の中、団扇をパタパタさせて少しでもいいから安らぎを得る。

だがこの団扇を止めた瞬間、とんでもない暑さに襲われる。そのたびに「うぁーー!」という声が出る。

「パタパタパタパタ・・・・うぁー!・・・パタパタパタパタ・・・うぁー!・・・パタパタパタパタ・・・」

他人から見ればとんでもなくシュールだろうな。ふっ、いいさ。この体質のせいでそれも慣れちまった。

ところで、なんで俺はこうして一人でこのクソ暑苦しい生徒会室にいるかというとだな。

数分前・・・・

そう、それは俺が言い出したことだった。今思えばいわなきゃよかったかな・・・とか思うが手遅れだ。

「生徒会の仕事ってまだ全然してませんよね?俺と椿のやったアレを除くと!」

「ん〜?・・・ポリポリ・・・そうだねぇ〜・・・ポリポリ・・・」

「そのポリポリっていう菓子を食べる効果音やめていただけませんかねぇ!?」

「え?バリボリッ!ボリボリボリ!ガリガリ!ガツガツガツ!!何が?バリボリッ!」

「音が激しくなりやがった!!ケンカ売ってんのか?え?」つーか明らかスナック菓子の域を超えてる・・・

「ん?これグムだけど?」

「グム!?グミじゃあなくてグム!?単に間違えただけなのか!?それに絶対グミ系統の音じゃねぇし!」

「ガムとグミが混ぜあったやつだよー」

「何ソレ!?俺食ったことないんだけどっ!?」

「私食べたことあるわよ?」

「有紀さんもっ!?ていうかいらっしゃったんですか!?」

「失礼ね、奏君。私がいない時は国が一個破滅するかどうかの存続にかけての時しかいないわ」

「すんごい重要人物なんですねっ!こんな学校いていいんですか!?」

「緑茶、置きますね〜♪」

「フフフ♪お前もいたのか〜♪それにしてもこのお茶、湯気バリバリ立ってるねぇ・・・♪」

俺の頭の中から血管のミチミチ・・・という音が聞こえてきそうだよ♪こんの暑い時に・・・!

おい、誰かハンマー類もってこい!このBL野郎を早くなんとかしないと俺が大変なことになりそうだ。

「冗談ですよっ♪僕にも話しかけてくれないから・・・やきもち焼いたんですよっ」

「BL発言やめろぉおおお!!・・・目が笑ってない笑顔を出すなぁああ!!」

「あ、もちろんのごとく、太陽のごとく、鈴音もいますからね〜」

「大体!なんで椿は緑茶ばかりなんだよっ!飽きるわっ!」

・・・アレ?今私、軽く無視されませんでした?(注意:鈴音ちゃんです)

「あ、あの〜・・・・「いいじゃないですか♪緑茶。僕大好きなんで♪」

・・・アレ?椿君まで!?コレはまんざらでもなく本気で気づいてないようですね・・・(無論鈴音ちゃんです)

「あ、あのっ!!「お前の好みなんか知ったこっちゃねぇわっ!麦茶とかのほうが俺はいいんだよっ!」

「あ、あのっ・・・・・」なんか・・・泣けてきた。

「ちょっとっ!鈴音ちゃんが今にも泣きそうじゃないっ!!」夕姫の言葉で目が覚める。

おぉっ!会長さん!さすがです!(やはり鈴音ちゃんです)

「っ!えぇ?なんで?」

この鈍感男ー!!!何いってんだぁあ!!会長!言ってやれ!!(本当に本当の鈴音ちゃんです)

「さっきから叫んでたじゃないっ!!・・・多分」

「多分ってなんだぁあああああああ!!!!!!!」ついに!初!ブチ切れました♪(鈴音ちゃん本人です)

「っと、こんな話している場合じゃなかった!脱線しすぎだろっ!」

「えぇ!!?」鈴音ちゃん、悪いが話が脱線しすぎたのだよ。少しお黙りなさい。

これから後も脱線しまくったがとりあえず要点だけ言っておこう。

「この生徒会の仕事は!?」

「人助け!」

「してないねぇ!?」

「あ、ちょい便所」

「あ、今から私たちCD作成してこないといけないから・・・」

「ぅう・・・べ、便所へ・・・いって・・・く・・・る」

「じゃあどうするんですかっ!」

「便所ぉおおおおおおおおおお!!!!!」

「なら奏一人で人助けしといて!多分・・・そのうち誰か相談しにくるからっ!」

「え、ちょ、まって・・・「もう限界だぁあああ!!!便所ぉおおおお!!!!」

・・・えーと。変なコメントがありましたが、気にしない気にしない。あれ?顔が引き攣ってますよ?皆さん

・・・・という過程の末、俺はここで一人座っている。

「にしても絶対こないだろ・・・何もしてないんだから・・・」

そしてまた団扇を動かす。パタパタとその音だけが暑苦しい室内に響く。

パタパタパタ・・・パタパタパタ・・・パタパタパタ・・・・パタパタ・・・どすん。パタパタパタ・・・パタパタ・・・ん?

今絶対何か落ちた音したよな!?

「何が・・・っ!?」

自分の横付近を見ると、天井が穴空いており、その穴の下には、眼鏡をかけた少女が立っていた。

その少女は無表情で、何も言わない。ただわかるのは制服がここと同じなので、ここの学生ということだけ

「・・・・お邪魔します」

「いやいやいやいやいやいや!!」第一声からしてコイツもズレてる・・・とわかってしまった。