コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第3話:強制加入! ( No.8 )
- 日時: 2010/08/11 16:23
- 名前: @遮犬@ (ID: PboQKwPw)
入学式も終わり、俺の高校生活が始まる・・・が。
「だーかーら。入らないっての」
「なんでよっ!」
「何度いやぁわかるんだっ!俺はっ!のんびりと普通の高校生活を過ごしたいんだよっ!」
「ふぅん。ま、いくら断ろうとももう加入してることになってるから意味ないけどね」
「何してんだぁあああ!!!だから拒否権なしかっ!」
「落ち着いて・・・ほら、緑茶ですよー」
「あぁ、ありがとう。ズズー・・・あっついっ!!!」
「そりゃあ熱いですよ」
「喉が死にかけたわっ!先に言えよっそういうことはっ!」
「にしても有紀遅いなー・・・」
「有紀?だれだそりゃぁ?」
「副会長だよー。すごくかっこいいんだよー?」
「男なのか?」
「ううん。女。だけどめっちゃかっこいい!えとねぇ・・・」
「今の日本があるのは有紀のおかげだねー」
「政治家ですか!?高校生で!?」
「強盗に襲われていた子供たちを助けてお礼金を大量にもらっていたこととかー」
「いいことしているようでしてねぇな!やはり金かっ!この外道がぁあ!!」
「人類が生まれたのも有紀のおかげといえよう!」
「前言撤回!!すみませんでしたっ!俺たちを生んでくださりありがとうございます!!」
「年齢は偽っていて・・・もう5000年は軽く生きてるとかっ!」
「あぁ!もうそれはかっこいいとかそういう次元じゃないと思う!」
「宇宙を作ったのも有紀なんだよぉおおお!!!」
「もはや神としか思えねぇえええ!!!!」
ガチャ。ドアが開かれる。
「ん・・・。ごめん、遅れたけど・・・もう会議始まってた?」
「「有紀ぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!」」俺たちは皆一斉に叫んだ。
「え?え?何?それにこの人誰よ?」
「あぁ!想像とは違う可憐で美人な人だったがなんとも神々しい!一生のうちに出会えてよかった!」
「意味がわから・・・!ちょっ!苦しい・・・!ちょっ!落ち着けぇええええええええ!!!!!」
数分後・・・。
「・・・で?推薦として選ばれたのが篠坂 奏君ってわけね・・・」
「「はい。そうです」」俺たち三人は正座である。・・・なんで俺まで。
「じゃぁしょうがないわ・・・。奏君。入るしかないわよ」
「えぇ〜・・・それは困るんですけど・・・」
「つべこべ言わない」
「はい」
「とにかく・・・夕姫も夕姫よ。仮とはいえ生徒会長なんだから自信持ちなさい」
「うん・・・。あ、あのね?美味しいケーキ持ってきたんだけど・・・」
「学校に持ってくるんじゃないの、でも食べるわ!いただきます」
「食うのかよ・・・」
「なんかいったか?」
「いえ」発覚。俺はこの人に弱い。
「じゃあ改めて自己紹介するが・・・モグモグ。私は牧野 有紀(まきの ゆき)。よろしくね」
ニコッと微笑んでいる顔がまたなんとも美人だった。
手を差し伸べてきているのを握り返す。
ギュウウウ・・・・え?
「あの・・・めちゃくちゃ痛いんですけど・・・?」
「あ、ごめんなさい。もう少しで奏君の右手を粉砕してしまうところだったわ」
「あぶねぇえええ!!俺の右手ぇええ!!!てか初対面で何してんですかっ!」
「奏君も初対面私を神と崇めてきたじゃない。その腹いせよ」
ニコニコ笑顔で言う。この人・・・!予想以上に怖い。
「あ、ちなみに有紀は笑いながら怒るから・・・そのおかげでまた凄みも高まるっていうか・・・」
「夕姫?」
「あはは、今の忘れてね?奏。出ないとぶっ飛ばすから」
「夕姫も夕姫で笑いながらはこえぇよ・・・」
「さ!皆さん!仕事しましょう!」
「お前間が悪すぎだろっ!!このタイミングでいうんじゃねぇ!!」
「あ、忘れてたけど椿は椿でKYだから」
「なんつーか・・・個性溢れるメンバーですこと」
「ま、この4人でがんばっていきましょー」
「え?4人だけなのか?」
「あ、忘れてた。もう一人いたんだった。・・・奏の後ろに」
「え?」後ろを振り向くとすごく残念そうな顔をしている美少女がいた。
「ひ、ひどいですよっ!!いくら影薄い・・・じゃなくて!目立ちすぎだからといって仲間はずれって・・・」
「えーと・・・ごめん。めっちゃ怖かったのと、ちょっと日本語の文がおかしいのに意義あり」
「この子は国枝 涼音(くにえだ すずね)。幽霊書記です」
「違うよっ!?幽霊って何決め付けてるんですかっ!会長さん!」
「だってそんな来ないし・・・」
「きてますよっ!気づいてー!お願いだから気づいてください〜!!(泣)」
あぁ!実に最後の(泣)の意味が深く伝わってきた・・・。でも事実っぽいよな。
「何で事実なんですかー!!」
「何で人の心読めるんですかぁ!!?」
「静まれー!!!」
数分後・・・
「とにかくっ!鈴音は幽霊でもなんでもないですからっ!」
「あぁ、そうそう。また説明だけど涼音は微妙にツンデレ要素とかあるから」
「べ、別に仲良くしましょうだなんて!そ、奏君にはいいませんからねっ!!」
「完全にツンになりきれていないっ!!ちょっと厳しさの物足りなさを感じるけどこれはこれでいい!」
「何いってるのよ・・・とにかく、奏君は副会長として今日からがんばってもらうから」
「え!俺副会長すか?」
「そうよ?知らなかった?」
「全く」
そんなこんなで時間がきてしまった。
「さてとっ!今日はこれでおしまいっ!解散ー!」
暴風のごとく消え去っていく会長、桜月 夕姫の後姿を見てから俺も退室することにした。
「えっと・・・ちなみに俺、副会長辞退とかしても・・・?」
「「却下です(ね)」」
「・・・・ですよね〜(苦笑)」
こうして俺は夕姫の生徒会の副会長となってしまったのであった。
まさか生徒会争いが凄まじいものだということをこの時の俺はまだ知らない。
・・・・てな感じで終わったが俺不本意のままなんですけどっ!!?