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　あなたが私と一緒に歩くのはすごく遠いお話なんだろうとあなたがほかの女の子を見ているとすっごく悲しくなります。
　大好きだなんて言葉はどこかで言ってしまうとそれは漆黒の夜空にきっと消えてしまうから。
　シンデレラだってそうでしょう？　自分の思いを言わずに階段を下っていくでもね、シンデレラは王子が追いかけてきてくれるわ。私がいくら走り去っても誰も追いかけてこない後ろを振り向くだけむなしいのよ。
　ほかの女の子としゃべらないで、私だけを好きと言って私だけを愛して、でもねそんなの無理なの。だってあなたはほかの女の子に恋をしてるじゃない？　そんなのは私の力ではどうしようもないのよ。そう。
　でもね、でもね、私はあなたがどうしようもなく好きなのだから「あきらめれば？」なんて言葉は無視して走り去っちゃうわ。

　シンデレラよ、私から十二時の魔法を解いちゃって、私は普通の女の子に戻って、あなたに恋をする。


　(　さようならシンデレラ　)