コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 憂鬱week! / ( No.101 )
- 日時: 2010/08/07 18:45
- 名前: まち ◆05YJ7RQwpM (ID: xixMbLNT)
私の部活は、写真部だ。
大好きな部活。今日も四階の隅っこまで駆け上がる。
私の学校は女子高で、周りは女の子だらけ。まあ当たり前か、でも男の子がいない分ものすごく楽チンでみんなが本当に友達みたいで毎日がとても楽しい。
そして何よりも楽しいのが部活だ。
写真部は五人という(私を含めてね)少ない部活だけど、先輩も優しい、みんなでわいわいやったり、たくさんの団体賞、個人賞などを取ったりとなかなかがんばっている部活だと……私は思う。
「水谷先輩ー!」
私が部室の扉を蹴飛ばすように開ける。水谷先輩は我が写真部の部長でものすごくしっかりとして、サラサラの黒髪のロングへやーがものすごく真っ白なセーラー服に似合うのだ。まるでお人形のよう!
「何……? 華?」
水谷先輩が困ったように言う。
「あのですね、あの……なんだっけ?」
「落ち着いて」
小さい部室に私の声が響く、それを抑えるように水谷先輩が冷静な声で聞き返す。
「あの、この前の写真コンクール……私と水谷先輩優秀賞でしたっ!」
それまで言い切ると水谷先輩は目を大きくして「嘘!」と言った。
「嘘じゃないですよ……ほらっ! プリント!」
私が突き出すようにプリントを出すと水谷先輩はそれを握り締めて笑った。
「こんにちはー! 綾香! 華ちゃん!」
三人くらいぞろぞろと扉を開けて入ってくる。
「あ、早野先輩! 田中先輩! 百合!」
私が言うと、水谷先輩は走って三人にプリントを突き出す。三人が丸い目をしている、だが水谷先輩は「コレ!」と連呼する。
「ああ、この前のコンクールね。もう綾香ったら分からないわよ」
と田中先輩がたしなめるように言う。田中先輩はショートカットで背が高く、こちらも水谷先輩に引けを取らずにかわいい。ああ、もうずるい!
「へえーもう結果でたんだ。あ、すごい優秀賞じゃん! おめでとう! 私も出せばよかったなあー」
早野先輩はこの前のコンクールでは忙しくて作品を出せなかった。早野先輩は後ろでひとつに結んでいて少し背が低く、目がぱっちりと大きくものすごくかわいいんだ、あれ、この部活美人さんが多い……。
「おめでとう、華」
同じクラスの百合がえくぼを作りながら言う。
百合は春に写真部に入り仲良くなった。今ではクラスの中でも仲が良い。
「次はみんなで最優秀賞だね!」
早野先輩がガッツポーズを天井に向けてし、笑う。
それに続き田中先輩も同じポーズをする。
「いや、最優秀賞って人数決まってんじゃん」
水谷先輩が冷静に言う。
「まあ、まあいいじゃん! 次がんばろう!」
コレは誰が言ったんだろう。
今日もカメラを持って、林女子高等学校写真部は活動中です。
( 写真部ガールズ! )
