コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 憂鬱week! / ( No.104 )
- 日時: 2010/08/08 11:49
- 名前: まち ◆05YJ7RQwpM (ID: xixMbLNT)
私は生物部所属。
特に入りたかったわけでもなんでもないけど、新入生部員募集のときにそっと理科室には入ったらものすごく面白いことをしていたのだ。
まあ、言えば生物の解剖だった。
私は生きている動物の中身をまじまじと見たことがなく、先輩たちがピンセットを使ってひょいといろんなものを取り除いてバケットの中に入れたり、面白かった。
ちなみに進入部員は私だけだった。
先輩たちと夜、ウシガエルを捕まえたり、豚の心臓を見たり。ああなぜ豚の心臓かと言うと、人間の心臓と豚の心臓は大きさや形が似ているらしい。
先輩方は優しかった、特に私が入ったころの部長は男の先輩で成績優秀で背が高くてまあまあカッコイイ先輩だった。その先輩はまあ、解剖がうまかった。別にそういう道に進むわけでもなかったけど私と同じ、親友部員募集のときにやった解剖の実験が楽しくて仕方がなかったらしい。
私はその部長に恋をしていた。
淡い恋だった。
でもすぐに卒業してしまい、二年生が部長となるとき唯一部活に参加していた先輩がパタリとこなくなり、私が仮の部長になり、いつの間にか正式な部長となっていた。
そして春、私の一個下の男の子が生物部に現れた、私が大好きな部長にものすごく似ている子だった。
話を聞くとその子は私の大好きな部長の弟だった。
兄が、面白い子が居るから、部活に悩んでるんだったら生物部に入りなよ、と言ったらしい。
生物部は二人となり、同じようにウシガエルを捕まえたり、博物館などに行ってホルマリン漬けなどを一緒に見ているうちに私たちは付き合うという形になった。
「……先輩、好きですよ」
キイキイと自転車がなる。博物館の帰りで、前に町野君がこいでくれていた。
「……うん。私も」
私がそういうと町野君は急に止まった。
そして「付き合いましょう」と言った。
私は町野君の兄が好きだったけど、今は町野君自身が好き。そう気づいたのだった。
町野君の背中は博物館のにおいがした。兄とは違うやさしい匂いだった。ぎゅうっと抱きしめると町野君はバランスを崩した、そしてバターンと倒れる。
「すみません……」と町野君が言う。私はクスクス笑って「大丈夫。これからいろんな楽しいことをしようね」と言うと——。
「生物の解剖とか、一緒にホルマリン漬けをみることですね」
と苦笑いをした。
これから夏休みが始まる、私たちは遠くまでホルマリン漬けを見る約束をした。
( 町田君と私の生物部 )
