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　嫌いな人と好きな人がそうだな、世界の半分ずつ居たとしよう、まあそれはあくまでも世の中の「仮定」というところに分類される。まあそんなことはどうでもいいのだ、で、好きな人と嫌いな人が半分ずつの世界の話だけど、それは仕方がないことなのかもしれない、もちろん全員が好きな人だったら、うんと憎みで犯罪が消えることだろう、でもそんなことは不可能なのだ。
　なぜかって？　そんなのは良く考えて見なさい。
　とお母さんにいわれる風に言ってみたのだが……えっ？　微妙？　気持ち悪い？　ごめん。
　自分には合う人間が居て、合わない人間が居る。そう、それだけのことなんだよ。たった。
　好きな人と愛する人が違うように、ちょっとこれ恥ずかしいな。
　ともかく、俺はこういう半分ずつの世界が好きだ。そうそれだけのことなんだよ。でもな、少しでも俺は好きな人をたくさん増やしたい、自分を大切にしたいけれども人をもっと大切にすることは本当に大事だと思ってるから。

　「……なにやってんだ、俺」
　と俺が一人でつぶやく、ああちなみに上のは全部独り言だよ、口で言ったりはしてないけどね。

　世界の隅っこに居たときに少しでも俺を助けてくれるやつが居たら、それはたぶん俺のことを好きなやつなんだろうな。


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