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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: メランコリーハート / ( No.117 )
- 日時: 2010/08/24 12:27
- 名前: まち ◆05YJ7RQwpM (ID: fTO0suYI)
「なんで居るんだよ」
「なによ、何か悪い?」
そんな始まりが8月24日だった。
お恥ずかしいことに、私は明日から学校だというのに間違えて今日来てしまったのだ。
なんて馬鹿な話なんだろうか。ものすごく恥ずかしい、私が自分の席で帰ることも恥ずかしいので少しだけ居ようかなと思っていたら案の定、いいや予想外なんだけども上沼が来た……最悪。
上沼も間違えたパターンか……。
上沼が隣の席に座る。そして「みんなこねーな」と言った。
「……ばかじゃないの? 知ってた? まだ休みなんだよ今日まで」
私がそう言うと上沼は顔を真っ赤にして「知ってるわ! アホ!」とわかりやすい嘘をついた。私がクスクス笑っていると上沼が「で、何でお前居るんだよー」と言った。私が「えっ?」と困ったように言うと
、上沼はニヤーと笑って「お前もかー!」と大きな声で言った。
「てか、玄関開いているほうが悪いんだし!」
というと上沼は「まだ美術部とかがあるからだろ」とまあなんて冷静な言葉を言った。私が黙り込んでいると上沼は急に立ち上がって、言った。
「まだ、夏休みなんだろ?」
「うん。今日まで」
そういうと上沼はちらっと時計を見た。
「何だよーまだ9時じゃん」
んーと上沼は困るようにうなる。私は上沼をじっと見る。
「じゃあ、ちょっと遠いけどうまいアイス屋さんがあるんだ、そこ行かね?」
「いいね! アイス! アイス!」
私がそういうと上沼は勢いよく教室を飛び出した、私もそれの後に続く。
まだ今日まで夏休み!
( エンド・サマー・バケーション )
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