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　すこしだけ永遠を信じてみようと思ったの。
　彼が笑って、それをずっとまるで宝物箱に入れて、ずっと取っておけたら私はそれで幸せなの。でも、そのうち笑顔は宝箱のふたをあけたらこぼれて落ちちゃうんだと思うの。
　彼が何を考えているなんて、一ミリもわからないし、でも多分わかるかもしれない、多分そんなもの。
　でも、彼が私の隣にいて、私が彼の隣にいて、それで他愛もない話をして笑ったり、少しだけ相手に嫉妬したり、少しだけけんかしたり、そんなことが今の幸せなんだと思うの。
　ああ、大好き、大好き！　そんなことを夜に思っても朝には口に出せない魔法がかかっていて。
　大好きだよ、そんなことは言わなくてもわかるでしょう？　ああ、しあわせ。
　たくさんのモンブランを口に運んで、笑顔をこぼして。それくらい甘くていいの。今は！

　でも、そのうちうまく行かなくなるのかなあ。
　……わかんないけど、今を大事にしようかなあ、ああ好きだなあ……永遠を信じようかなあ。
　そんなことを考えていると彼が私の手を握ってくれて、少しだけ強めに握ってそしたら隣でぼそっと言った。何を言ったかって？　そんなの秘密よ！

　ああ、彼がそうやって言ってくれたり、笑ってくれたりするだけで永遠は続くのね。
　
　不安だったりするけど、大丈夫。


　(　愛してる　)