PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: きらきら / 七夕のうそ ( No.49 )
- 日時: 2010/07/16 16:55
- 名前: ゆえ ◆05YJ7RQwpM (ID: xixMbLNT)
鬱陶しい梅雨を抜けて、快晴が続く夏本番となり、夏休みとなった。
私と彼は週に二回、お馬鹿なために補習授業を受けている事になっている。それも残念な事に学年で二人。
まあどうしたことやら私は少し頭がだめな子らしく、運動の方は私は帰宅部でよく部員の足りない部活に引っ張りだこでよくハンドボールやバスケットなどをやっている。
彼は野球部のエースピッチャーで野球の時はなかなかキレのあるストレートなどを投げるが頭の方はキレがないならしい。
でも、私は彼に恋をしている事は確かな話で。
蝉が鳴く中私はポツポツと堤防を歩いている。
後ろから自転車のベルが聞こえて後ろを振り向くと、彼が日に焼けた顔でニカッと笑った。
「高野君」
高野君は私の方に来て乗れよと二台を指差した。
ぎゅうっ握り締めた背中の体温を感じながら私はぐいっと一生懸命ペダルをこぐ、高野君を見ながら風を感じていた。
「なあー前原ー!」
「なあーにー?」
「テストの点さあー」
彼が声を大きくして、加速する。
「学年で100番いないに入ったらさ、俺と付き合って」
100番以内じゃなくても付き合って、そう言う勇気は無く、私はただただ「うん」という言葉ばかりを重ねていた。
( 恋愛テスト )
PR