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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: きらきら * ( No.54 )
- 日時: 2010/07/18 09:32
- 名前: ゆえ ◆05YJ7RQwpM (ID: xixMbLNT)
擦れた指先、それは付き合っても居ないのに一緒に帰ったときのジレンマ。
私と彼の指先が触れ合った、そして彼は何も躊躇いも無く私の指に自分の指を絡ませて手をつないだ。
そして約30秒のところで私は手を離した。
「……なんで、今手を離したの?」
「じゃあ、なんで手をつないだの?」
彼がそういうもんだから私も言い返した。彼は黙りこんでしまい難しい顔をした。
「わかんないけど、なんか、なんかお前の事が好きみたい」
私はぴたりと止まった。風でスカートがなびく、何も無い道路をただ突っ立っている。私の瞳からはぽろぽろと涙だけがこぼれてきた。
彼が目を見開いて、えっ? えっ? と慌てている、私はにこりと笑った。そして手をつないだ。
「手をもう離さない……意味分かるでしょ?」
私がそういうと彼は私を抱きかかえた。
( 擦れた指先 )
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