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Re: 憂鬱week! / ( No.80 )
日時: 2010/07/30 11:46
名前: まち ◆05YJ7RQwpM (ID: xixMbLNT)




 募る思いに反比例。
 そんな不確かなものをずっと探していたの。

 好き、私は好きな人に告白をしました。
 ものすごく暑い日で、彼の後ろのには陽炎ができていました。
 「……ずっと……好きでした」
 私がそう言葉を選ぶように言うと、彼は無表情で数秒間を空けた。私は彼と付き合いたいというわけではないのかもしれないけど、でも、でも好きという重いだけは伝えたかった。
 彼は目をまっすぐと私のほうを見て小さな声で言った。
 
 「ごめん」

 彼が立ち去ってからぽろぽろと涙が出てきた。声を殺しながらもやっぱし出てしまう声、とどめのない涙を止める方法も知らずにただ頬のみを冷やした。
 大好き、大好き、大好き。
 彼と赤い糸が繋がってたらいいのに。そんな叶いもしない思いを募らせながら泣いた。
 
 思いがいっそう消えたらいいのにな。
 
 
 ( 募る思いが反比例する 」