コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 憂鬱week! / ( No.95 )
- 日時: 2010/08/05 11:33
- 名前: まち ◆05YJ7RQwpM (ID: xixMbLNT)
小学校から同じ子で、小学校のときから結構目立つ子で運動会とかのリレーでは一番をとって笑っている子だった。私はおとなしい子というイメージがあって、運動会は体が悪く出れずにいつも応援席の日陰に座っていた。その子が一番に駆け抜けていく姿を憧れという感情で理解していた私は、それを恋と気づけずにいたのかもしれない。
運動会の練習中、いつも彼はがんばっていた。
私は体調を崩していたので保健室で一人でいた、保健室の先生も外で子供たちを見なければならなく私はベットに腰をかけて窓から外を見ていた。
ガララララ、と重たい扉が開いた。私は先生だと思いただ外を眺めていた
「せんせー? せんせー?」
彼だった。私はベットから立ち上がって、カーテンを開けた。
そうすると両膝から血を流している彼がいた。転んだらしい。
私があわてて駆け寄る。
「大丈夫……?」
と私が不安げに聞くと彼は笑った。
「こんなもんどうしたってことはないよ」
私は転んだことはないわけではないけど、もうずいぶん転んで怪我をしたことがない。
「……そっか」
彼が歩いて緑色のいすに座る。
私は勝手に救急箱から青いキャップの消毒液を出して彼のひざに当てる、彼は少し苦笑いをする、大きな絆創膏をひざに貼る。
「ありがとう」
彼がそう笑った。私はうなずいた。
「どうしてお前運動会の練習しないんだ?」
みんなが素朴に思っている疑問。私だけずるいと思われているのかもしれない……私が何も言わないと、
「誰もずるいなんて思ってないよ、理由があるんだろ?」
「……うん、少し体が悪いの、だから走ったり飛んだりしちゃいけないんだ」
彼はそうなんだ、と言うと立ち上がった。
「じゃあ、お前は精一杯応援をしろよ!」
「……うん! ありがとう!」
私が笑うと彼も笑い、私にありがとうといって保健室を出て行った。
今も私は体が悪い、中学三年の今でも一回も運動会で走ったことはない、でも私は君の姿を見たら、いや見なくても応援席で精一杯応援をするの。
( 昔の恋 )