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神より生まれし花‐真実は何処に…‐ ( No.1 )
日時: 2011/11/27 21:26
名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: m9ehVpjx)

<第一話:魔法都市、その名はルメル!>

ウィシュールが誕生して、38億年の年月が流れた。


「だあああああああっ!!!!」

見たところ十代半ばの、青い髪の男子が猛ダッシュで街道を駆けていく。

街の住人はそんな彼にあきれ顔を見せつつ、自分の仕事に集中する。


男子が向かった先は、中央魔法連盟所…仕事場だ。

ダダダダ…バンッッッッ!!!!!と扉が破壊する勢いで入っていく。
向かいの椅子に座っている女性が、怒りのマークを出したのは……いや、出していたのは言うまでもない。


「遅れましたごめんなさい許してくださいませ!!!」

「……んの、バカもいいとこだムエン!!!」

「バカは必要ないです!ババ…、いえ、長官様!」

長官と呼ばれた人物は、黒髪を後ろで束ね、「ババア」と言いかけたムエン…遅刻少年を睨みつけつつため息をついた。

「……ムエン。馬の耳に念仏、という言葉を知っているか?」

「何度言っても言うこと聞かない人……って!まるで僕が何度も忠告を聞いてないことになってるじゃないですか!!」

「つまりまさにそのとおりだから言ってんだ。」

「ガーン……」

「……っと、本題からそれそうになった。ムエン、『神の花』の存在は知っているか?」

「はぁ……?」

「そのようだと知らないか……。」

「長官、いったい何が言いたい……のですか?」

長官による強い睨みに堪えながら、ムエンは言う。
すると長官は、目を閉じながらこう言った。

「……ムエン、お前に任務だ。」


時は刻まれ、動き出す。

    いや、まだ……始まらない。

       真実のカギを握るのは一人の少女。

響きあう、真実の扉……。

       さあ、行こう。

    真実を知るための旅を。