コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 神より生まれし花 質問・リク受け付けてます! ( No.105 )
- 日時: 2011/10/02 22:32
- 名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: UNL2z9Yl)
—続きから。
コウセも参戦したことで、状況は良くなった。
コウセと雪の光・天魔法が闇禍を打ち滅ぼしていく。
「スラッシュ・ルーチェ『光の剣刃』!!」
「ホーリィ・フレア!!」
俺は結界石に魔力を注ぐ作業を続ける。
徐々に結界石は、サファイアに近い色へ変わっていく。
まるで…、ウィシュールを包む海のように…。
「……よし、もういいわよ、ムエン。後は私に任せて。」
「えっ…でもまだ…」
まだ黒い渦は、完全に消えていないのに…
でも、ミトさんは余裕の表情だ。
「いいのよ。それに、応援も来たわ。」
「え…」
俺が洪水のような音を聞いたのは、ミトさんに聞き返した直後だった。
「何ぼやっとしてるの、ムエン!!『海神の守り人の名にかけて』
エレクトリック・ニードル!『電撃針』!!」
ミサゴ姉だ。
避雷針型のステッキから放たれる、無数の雷の針が闇禍を仕留めていく。
さすが従姉…てか怖えぇ…
なんかめっちゃ怒ってる気が…?
「ムエン、あんたも水竜族でしょうが。情けないわね。ハァ。」
「いや、ため息つかれても…。ミサゴ姉一人か?」
「ううん、まだいるわ。ほら。」
ミサゴ姉は空中を指差す。
突如、黒い影が通った。
「うわぉっ!!?」
あまりの突風で、後ろに尻もちついた。
…かっこわりぃ…。
「ライトニング・レイピア『雷光の剣』、
散り去れ、『電光の刃』!!」
強力な雷の刃が、どんなに大きい闇禍だとしても、簡単に消してしまう。
「どうやら、私たちが早く着いたみたいだな。」
「他の魔法師も来るはずです、ライトニングさん。」
「そうだな、ミサゴ。」
あれ?何気に俺…存在しない存在に!?
なんとかして俺の存在をアピール……
「…しなくていいわよ、バカ。」
「ここまで独り言が聞こえるとはな。あきれた。」
…誰か、俺が主人公ってことを言ってください(汗)
と、そんなことは今は関係ないこともないけど関係ないように強制終了。
ルメルから応援部隊が到着し、闇禍の処理にあたった。
最上級魔法師のライトニングさんとか、ミサゴ、…
えっと、キサラとか、イブキとか…
知ってるやつが多いな。よかった。
ミトさんは、結界石に向かって何かつぶやいている。
……これは…呪文みたいだ。
「…我は、汝の認めし存在。
汝、我の思いに答え、今、この地の邪気・瘴気を祓い清めん。
我の名はミト。
この地を治めし町の長。
音を司る我の魔力に、汝、目覚めよ。」
ミトさんが、そう呟いた途端…
水の精霊らしき女性が、結界石から飛び出して同じ色の着物を着てあたりを見回し、ミトさんと、なぜか俺に微笑んで消える。
—続きます。