コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 神より生まれし花 質問・リク受け付けてます! ( No.108 )
- 日時: 2011/10/12 20:54
- 名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: m9ehVpjx)
- 参照: 数日で復活!
—続きから。
青の波動が広がって、町全体を包み込む。
なんだかすがすがしい気分だ…。
これが、結界なんだな。
「……よし。これで大方大丈夫のはずだ。」
ミトさんがそう言うのと同時に、周囲にいた町の人たちは歓声を上げた。
闇禍は跡形もなく消え去り、潮風が吹き抜け、青空が広がっていた。
「…で、なんでそんな家の影に隠れているんだ?騎咲良(キサラ)?」
歓声をあげている町の人たちに対し、ひっそりとした場所に身を潜め、
本を片手にこっちを見た少年だ。
少年ってわりにはスーツ着てるがな。
「ん?………あぁ、なんだムエンか。」
「なんだその情けないリアクションは…。」
「いや、生憎、おれはああいう賑やかなのは苦手なんだ。」
「賑やかってほどでもないような気はするがな?
ていうかなんで来たんだ?体は大丈夫なのかよ?」
「質問多いな。」
「先輩の質問には答えるべきだぞ!な!」
「…1歳違いなだけじゃないか。
…一つは、長官の命令だから。」
「…他には?」
「それだけ。」
…。
一つだけじゃねぇか!!!
「それより、ムエン。伊吹(イブキ)さん…見なかったか?」
「あぁ…、噴水のところだな。」
「…連れてきて。」
何で俺がだよ!自分でいけ!
「………。」
本に集中している…くそ、俺、舐められてるのか…?
引き受けてしまったのは仕方が無いので、イブキさんのところに急ぐ。
「お…ムエンだな。どうした?」
赤黒い髪に濁ったような黒い瞳で、黒いジャケットを着ている俺より年上の中級魔法師のイブキさんだ。
けど、確か、イブキさんは上級に匹敵するって噂が立ってたな。
「えと、キサラにイブキさんを連れてきてほしいって頼まれて…。」
「僕とキサラの任務のことだな…。分かったよ。」
じゃあ、と手を振り、その場を後にするイブキさん。
俺も皆と合流した。
—町長 ミトの家
「皆!今日はよく頑張ってくれたわね!町長の私も鼻が高いわ!!
さあ、今日はしっかりと食べなさい!よく食べて休養しなさい!
それじゃ、魔の神討伐隊とシ—ロントの安泰に
『乾杯!!』」
乾杯!!とミトさんの掛け声と同時に、全員グラスを上げる。
よかった、町が無事で…。
それはそうと、コウメイさんは何処だろうか…。
コウセも見かけてないって言うし…。
まあ、あんな奴だし大丈夫か。
長い夜の果て、つかの間の平和がもたらされる。
しかし、すべてはこれから…