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神より生まれし花‐真実は何処に…‐ ( No.5 )
日時: 2011/11/27 21:34
名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: m9ehVpjx)

神無月様…えーと、表面上は、調査のみですが、いろいろ変わりますよ。



<第3話:魔法都市、その名はルメル!‐その3->

……とりあえず、医療舎に到着。

ここは、医療の場所として独立してるんだ。
なんせ、怪我人とか多発したりすることもあるからな。

ここ最近、妙に『奴ら』が強くなって、俺たちは苦戦してきた。

だから、怪我人も普段より多い。


……奴らってのは、もう少し後で説明する。


……今は、あいつらと合流しないと。


「遅くなっちまって、悪かったな。」

「やっときたか、ムエン。いい加減呼びに行こうかと思っていた。」

こんの、キザやろうが。
……っと、今しゃべった奴は、長官が言ってた一人で、風威と書き、フウイと読む。

あいつは、一生、俺のライバル!

漢字からしてわかると思うが、主属性は風。

副属性は水なんだ。

フウイは最年少16歳で…つまり、俺と同い年で、上級魔法師になりやがったんだ!

「今長官に怒られたとこ。説教すんなよ。」

「馬の耳に念仏…だしな。」

「…俺が上級なら対等なのになあ…。」

ハァ、とため息をつく。
……こんなとこで喧嘩したら、規則違反以前に常識としてどうかと思うからな。

「やぁ、ムエン。」

「お、父さん!」

話しかけてきたのは、俺の父親。

海斗と書いて、カイトな。

父さんは、上級水魔法師を引退して、今は医者をしている。

…俺は、そんな父さんを誇らしく思ってる!
俺も、上級の魔法師になるんだ!

「長官から、話があるから、行ってくれと言われたんだ。」

「ああ。だが、そのまえに……来たね。」

何やらドドドドド…と、騒がしい音が……

この音、あいつかよ!!

「きゃああああああああ!!!」

扉が破壊されそうな勢いで入ってきた、俺らより少し年下のような女の子。

少女の後ろに…紅色の蛇の形をした炎。

「なっ……!!!!!」

「まずいな、燃やされては困る。」

あくまで、沈着冷静のフウイ。

てことは、俺がかよ!

「ちっ、しゃあねえな!入れ!ヒナ!」

「あたしは、ヒナじゃなぁい!ヒナシだもん!」

と言いつつ、俺らの前に来るヒナ。
ヒナってのは、俺がつけたあだ名。
本名は火梨。

…と、早くしないとな。

「いくぜ!『タクト、オン!』」

起動呪文っていうんだ。これしなきゃ、魔法石が反応しない。

人それぞれ呪文が違うがな。

手に、『指揮棒』のような、白い棒が出現。

これがいわゆる、俺の武器。……刃物系じゃなくて悪かったな。

「ウォーター・レクイエム、『鎮静の滝』!!」

棒を振った先から、火の蛇と同じくらいの水の柱が曲がり、

ヒナとともに、呑み込んで……はい、

「完璧!」

「ぷひゃあ!どこが『完璧!』よ!あたしまで呑み込むな!!この、すっとこどっこい!」

びしょ濡れになったヒナ。

「おまえなあ、人様に迷惑かけててそりゃねえよ。」

「ふーんだ!あたしが、上級魔法師のヒナシ様になるのも時間の問題だから!」

「いまだに下級魔法師のくせに。」

「にゃにおう!!!」

「そのくらいにしなさい、二人とも。」

大乱闘勃発寸前で、父さんがそれを制した。

「あ!海斗さんだ!お久しぶりです!」

「……キャラ違ぇ…。」

「あとは、光星だけだな。」

「あいつも何かと遅刻&迷惑者、だもんな。」

おっと、ちなみにヒナは主属性は火。副属性は確か……氷とか。

四大元素以外の物が、副属性に付加することはある。

ここだけの話、ヒナは、フウイの妹。
……ありえねえよ。

光星ってのは、コウセと読む。
名前から判断しにくいが、女の子。

主属性は、特殊の光。これ、結構重要なんだ。
副属性は…今は不明だなあ。

茶色のロングヘアーに、頭にはいつも薄いピンクの帽子をかぶってる。
ヒナの髪は、だいだい色。
フウイは、白っぽい銀ってとこだな。


「…遅いな。」

「コウセちゃん、もしかして…。」

何かに気づいたヒナは、廊下に出た。

「…あー。伸びてる。三人とも—!コウセちゃんドアの前で長官の攻撃に直撃したみたい!!」

「…。」

予想通りといった感じのフウイ。

「確か、『紅の蛇』って、長官のお得意技だったな…。」

俺は、コウセにかまわず、独り言をつぶやいた。





「…あー、熱かったあ!」

「二人とも、なんで長官に叱られるようなことしたんだよ。」

恐る恐る聞いてみる俺。

「だってさ、」「だってねえ?」



「「ババアが、うるさいんだもん!!」」

「お前ら、アホか!」

「まあまあ、とにかくメンバーがそろったんですし、本題に入りましょう。」

掴みかかりそうになる俺を、なだめる父さん。

俺たちは、個室に案内された。

「…この子が、突然、私の執務室に現れたのです。」

父さんの執務室は、医療舎の二階。
ここは、一階。

「わあ…真っ白…。」

ヒナがつぶやく。

確かに、真っ白の髪に、透き通るような肌。
歳は…俺らより年下に見える。

…まるで、雪みたいに溶けそうだな。

「調査任務は、図書室の極秘保管室にて、『神の花』について書かれている文章を見つけること。…。」

「…どうしたのですか?」

ふと黙り込んだ父さんに、問いかけるフウイ。

「…近頃、『闇禍(ヤミマガ)』の動きが変なのです。急に強くなったり、攻撃パターンが読めなかったり…。」

「それって、この子と、何か関係が…。」

「ある、かもしれませんね。」

父さんは、そう言って女の子の方に向いた。

女の子はすやすや寝てる。

一体、何が起こるんだろうな…


  何が起こるのかは、お楽しみ

     さあ、ここからがどうなるのだろうか…