コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 神より生まれし花 参照300突破!まだまだオリキャラ募集!! ( No.58 )
- 日時: 2011/04/22 23:29
- 名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: HPru.2N2)
—続きから。
「しょ、しょれがぁ〜…う、うわぁぁぁん!」
いきなり滝のような涙を出して泣き出したホワルンに、ヒナシとコウセは疑問が起こるばかりだった。
その声を聞きつけたのか、連盟所の方からセイラが近づいてきた。
「あ、お母さん。」
「ごめんね、コウセ。遅れちゃって。…あら?ホワルンちゃん?どうしたの、そんなに泣いて…。」
「うっ、ひっく、あいつがぁ、ほわるんのぉ、お菓子とったんでしゅ〜〜〜!!!」
またさらに泣き出すホワルン。
ホワルンにとってお菓子は、天国と思えるほど大好物。(あるものを除いて。)
それが取られたとなると、地獄に落とされた気分にもなるはずだ。
「…ホワちゃん、あいつって、誰なの?」
おそるおそるホワルンに聞いてみるヒナシ。
「俺のことだろ。大体、最初に取ったのはお前だ。雲精霊。」
聞こえてきたのは、ヒナシ達の正面にいる少女だった。
亜麻色の長髪で、瞳は紺碧。
漆黒の洋服で、胸元には紅いリボンが付いている。靴は、黒のブーツだ。
「あら、クオンちゃん。来てくれたのね?」
「僕の用はそのバカ精霊です。なんかの集まりかと思って、楽しそうに見えたけど……飽きた。」
「ハァ!?飽きたって何よ!!これからすっごく大事な任務なのに!」
「普通、頑張れとか、言う、…たぶん。」
「あー煩い。……そういうこと言う立場じゃないし。ま、甘いのくれるなら考えてあげてもいいけど。」
「甘いので釣るつもりなんかないもんねーだ!!」
「君はもうちょっと考えてから発言したらどう?? ……只の馬鹿にしか見えない。」
「むっかぁ〜!上級だからってそんな言い方ないわよ!」
「…『ヘルズ ジャッジ』、ブロークン・ダーク『モノクロ幻覚』」
「え…?きゃあ!?」
ヒナシはよろけて崩れ落ちた。茫然としている。
「僕の魔法。相手を惑わして、そのすきに攻撃。幻覚も破れないんじゃ、僕には勝てない。」
「…強い、ね。ヒナシ。」
「う、ん…。」
そして、ムエンが来たのは、ヒナシが立ち上がったころだった。
「こんの、大バカ者!!一体お前は何分遅刻したらすむつもりだ!!!」
エンランの第一声は、そこから始まった。
「えーっと、十分以内に着いてます!」
「そういう問題か!」
ゴンッ!とエンランのグーがムエンの頭にクリーンヒット。
「〜〜〜〜〜っ!!」
「やれやれ、懲りひんやっちゃやなぁ〜。」
「…ギロリ。お前も遅刻だコウメイ!昔っからお前も…」
「はいはいそれは置いとくのが先決とちゃうか?」
「……『炎よ!舞い踊れ!!』フレイムシュート!『爆竜炎!』」
あたり一面黒焦げにしそうな炎だが、一応コウメイとムエンにのみ向けられる。
「わわわわわ!!」
「おわっ!!」
火がおさまったのは、カイトがエンランに説得してからだった。
—続きます。