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神より生まれし花‐真実は何処に…‐ ( No.6 )
日時: 2010/06/10 17:09
名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: oKHf8B3C)

あ…。魔法都市の説明していませんでした…。
今回書きます!

<第4話:魔法都市、その名はルメル!‐その4->

…しばらくすると、女の子が起きた。

「…ぅ、うぅん…。」

「目が覚めましたか?」

父さんが女の子に微笑む。

「はい…。あの…、ここは一体…?」

「ここは、魔法都市ルメルの中央魔法連盟所、その医療舎だ。」

簡単にフウイが説明する。

少女がきょとん…としているのは気のせいだろうか?

「魔法都市…ルメル?…連盟所…?」

「もしかして、知らないの?」

ヒナが少女の言葉に驚く。

確かに、魔法都市ルメルはこの世界において、最も中心的な都市だし、中央魔法連盟所って言ったら世界的な注目を浴びている。

知らないはず…ないと思うが…

「…記憶、ないの?」

コウセは少女に問う。

少女はうなずいた。

「…じゃあ、君が覚えていることは何かあるかい?」

「えっと…、私、『神の花』と言います。自分の名前は覚えていなくて…。
それで、『闇の花』による…この世に災いをもたらす『魔の神』の復活を阻止し、『魔の神』を倒すこと。」

「魔の神…!!」

少女の言葉に驚愕する父さん。

「魔の神って…どんなんだったっけ?」

実は俺、歴史とか苦手だったりする。

「ったく、よく聞きなさいよ!魔の神は、38億年前に大洪水を引き起こし、生きもの全てを滅したとされている。」

「あ…そんなことを習った記憶があった。」

「…はぁ。」

フウイもあきれんなよ!!

「その魔の神は、この世界の創始者である神が、自ら封印をしたとされています。その封印が解けたら、たちまち世界は絶望に追い落とされるでしょう。」

父さんは険しい顔をしている。

「そのことと、『闇禍』。関係あるに違いないわ。」

ヒナは断定した。

おっと、前回言ってなかったあいつらってのは、闇禍のことで、性質の悪い悪霊みたいなもの。
そいつらは、俺たち魔法師や、一般住民も襲う。

闇禍は、ただの武器による物理攻撃じゃダメージを与えられない。
魔法ぐらいしか効かないんだよなぁ。

「とりあえず、この子の名前、決めようよ。」

コウセが提案した。

「んじゃ、ヒナは?」

「ええ!?そ、そーだな—…。神の花だから、『神花(シンカ)』は?」

「まんまじゃねぇかよ!」

「うるさい!あと、あたしはヒナシだ!!」

「フウイは?」

「うーむ…。」

「そう言う、ムエンは?」

コウセが問いかけてきた。

俺は決まってるぜ!

「名前は、『雪』でどうだ!!!」

「うっわ〜ムカつく。…けど、良い名前。」

「お前なぁ…。」

「では、雪。よろしくな。」

「ゆ…き?私の…名前?」

「おうよ!君の名前は、雪!!よろしくな!」

「はい…。」


…何でだろう…

雪…全然笑ってない気がする。

…気の…せいなのか…?




  魔の光と神の光…

     闇は誘い、光は願う。

 解き放たれる、二つの花…