コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 神より生まれし花 参照300突破!まだまだオリキャラ募集!! ( No.67 )
- 日時: 2011/05/04 23:13
- 名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: HPru.2N2)
<第4話:雪と天魔法>
「ライトニング・レイピア『雷光の剣』、…『雷光の刃』!!」
起動呪文とともにライトニングの手に現れたのは、剣と銃の合わさったもの。
即座に呪文を放ち、雷の刃が雪を圧倒するかと思われる。
「は…?呪文詠唱破棄!?どんだけ強いんだ…。」
ムエンはそう言いつつも、雪を信じて見守る。
「っ、ルーセント・シャイン!!」
光り輝く球体が、電光刃に向かってぶつかり…互いの技が消滅。
「…!!?相殺だと…?!」
今の一瞬で雪の実力を見たエンランは、ふと見ると、ライトニングがこちらを見ている。
…続けるか、否か。
「……、続けろ。ライトニング。」
「分かった。」
「私も大丈夫です!」
雪は手をあげて答えた。
「いくぞ。『雷光の刃』!!」
再び蒼い雷が刃となって雪に降り注ぐ。
雪は…飛んだ。背中の白い羽が雪を包みこみ、消えたかと思うと、羽は消え、ふわりと浮いたのだ。
「ライトニングさん…あなたは心の強い人ですね。力も、心も強い人です。私には分かるんです…そばにいる人の気持ちや思いが…。」
「分かるのか?私のことが…。」
「はい。全てではありませんが…。」
「…幼い頃に私は両親を亡くした。いつかできるかもしれない大切なものの為に私は一人で強くなろうと思った。」
「そうですか…。ですが、忘れないでください。今までは一人だったかもしれませんが、今はもう、一人ではないことを…。」
「……そう…か。」
「はい!では、いきますっ!!…クロス・エレメン!!」
十字の光が天空から地上に降り注いでいく。
「…っ!!!」
「ライトニング!!?」
光は包み込んだ。ライトニングを。
しかし、全員が次に目を開けたときは、ライトニングも、雪も、まったくの無傷だったのだ。
「はぁ、はぁ…。」
「雪ちゃん!!大丈夫?!」
ヒナシとコウセが雪に駆けよる。
「はい。少し疲れて…。」
「どう・・・いうこっちゃ。雪ちゃんの攻撃は、ライトニングちゃ、いや、ライトニングに当たって…。」
「あぁ。そうだが、無傷だな。」
「…天魔法は…、人を傷つけるものではない。そう言うことですか、雪。」
カイトは雪に説明を求めた。
—続きます。