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＜第５話—閑話：少女の夢…＞

———ここは、どこ?


瞳も、髪も、着ている服も、真っ白。

どこからか、声が聞こえる…?



———…姫。…私の声が聞こえますか…?



誰だろう?男の人みたい…。


———あなたは…誰…?

———それは、教えられない…。教えられることを、今から言うから、よく…聞いてください。

　　　あなたは、『神の花』。

　　　あなたは、人々からの願いや希望で生きることができます。

　　　『魔の神』を復活させようとしている、『闇の花』を…止めてください。

　　　どうか…この世界を…ウィシュールを…

　　　　　　　救ってください…

———…私…。どうすれば…?


———大丈夫。あの子が残した力が…君を助けてくれますよ。

———あの子…?あの子って…？

———…。さあ、時間です。行ってらっしゃい…。

———……!!


…まぶしい……!!



…私は、気がつくと、ベットに寝かされていた。

見たこともない部屋。

見たこともない人達。

そして、私は、自分のことが何一つ思い出せなかった。

使命と、男の人の願い。

　　　　　　私は、『神の花』。

　　どうなっていくのか、すごく不安になる。

だけど、向かいにいた青い髪の男の子が、私に『雪』って名前をくれた。

名前をもらっただけで、すごく安心した…。

　　…うれしかった。


……これから、どんなことが起こるか、分からないけど、




　　この人たちと一緒なら、頑張れる気がした…。