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Re: 神より生まれし花 参照400突破!!オリキャラ締め切り間近! ( No.75 )
日時: 2011/05/15 13:47
名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: HPru.2N2)

<第5話:魔獣の襲来?!シ—ロントへ!!>

—北西の橋にて。


「…で。何でお前がいるんだよ!!?」

俺はひょうひょうとついてきやが…ついてきた大地魔法師、コウメイに向かって指をさした。

「へ?別にええやん。仲間やし?」

「『仲間』の一言で済ますな!!何か怪しいんだよなぁ。」

「ひどいわぁ〜。ワイにも家族があるんよ。いうても、ろくでもない弟やけどな。」

「コウメイさんには弟さんがいらっしゃるんですね。」

「そうやで!雪ちゃん。せやから顔ぐらい出せるか思ってなぁ。」

雪に近づくコウメイ…って、

「近づいて手をとるんじゃねぇぇぇ!!ウォーティル・ストライク『水の槍』!!」

水属性の槍が五本くらいコウメイに向かって飛ぶ。

「ハァ、起動呪文の時間短縮のために、指揮棒出してあったんか。ロック・ウォール『土壁』。」

あっけなく土の壁に当たって砕ける俺の魔法…。

そう、こんな任務の時は、何時闇禍に襲われるか分かったもんじゃない。

全員、最初に起動呪文で武器を出し(雪も武器屋で短剣を作ったからな。)それをしまわずにホルダーに入れて持ち歩くんだ。

…コウメイも出してたからなぁ…。

「上級相手に無茶すんなや、ムエン君〜。」

「ムカつく…!」

「ほらほら、さっさと歩きなさいよ!ムエン!!そんなことしてたら、日が暮れるまでにシ—ロントに着かないわよ!!」

「時間、優先。」

「あーはいはい。分かったよ。」

ヒナシとコウセにさとされ、とりあえず先に進む。

コウメイはさっきから雪の隣だし、何のつもりだよ!あいつ!

「約3時間は歩く。シ—ロントまでは闇禍は出ないはずだ。…魔獣(まじゅう)は出るかもだが。」

「魔獣って…、闇禍が動物や植物にとりついた状態のことだよね。」

「闇禍は霊体のようなものだが、とりつくことは難しい。なかなか出ないだろ。」

魔獣…それはさっき言ったように闇禍が動物、あるいは植物にとりついた状態のことを言うんだ。
人の場合は区別して、魔人(まひと)っていう。

闇禍がとりつけるのは、とりつく奴に心に深い闇がある奴だけ。

だから、人の場合はほとんどないし、動物もそんなにとりつかれたりしないと思う。




………って、思ったんだけど…。




シ—ロントまであと五分の一に差し掛かった。

「おし、もうちょっとだ!!」

「…あ!みんな、待って。」

「コウセ?待ってみんな!!コウセが何か感じたみたい!」

見ると、コウセは険しい顔をしている。

「どうしたんだ、コウセ。」

フウイがコウセに話しかける。

「……強い闇禍の気配。」



『…!!!』


その瞬間だった。




「ウオォォォォォォッ♪」




魚、…って、トビウオじゃねぇかぁぁぁ!!
しかもなんてラブリ〜な声出してんだよ!やる気失せる…。




—続きます。