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Re: 神より生まれし花 参照400突破!!オリキャラ募集です!! ( No.80 )
日時: 2011/05/29 23:48
名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: C6pp1bGb)

<第8話:希望の湖、ラーク>

「『響く音、重なる波動!』ミュー・エクスプロ—ディア!『波動爆』!!」

町が崩壊してもおかしくないような大爆発を繰り返しながら、シ—ロントの長…ミトと俺たちは町の城壁へと向かう。

……つーか、音って爆発するんだな?

「私も行くわ!『この地のすべての物、我に力を貸せ。』エスパーダ ディ ルーズ、『光の剣』!!」

流れるような剣さばきで、闇禍を一掃するユウカさん。

あの剣は、日傘に仕込まれているらしい。
技の名からして、光属性だな。

…俺たちは出番が無く、ただミトさんとユウカさんを先頭について行くだけだった。

しかし、シ—ロントの中央広場で、コウセが苦しそうに呻いたのが見えた。

「ヒ…ナシ…」

「こ、コウセ?!どうしたの!!?」

コウセの顔が、蒼白になっていく。
ヒナシはパニックに陥っているようだ。

まさか、闇禍の瘴気に…?

「っ!コウセ、アンタ浄化魔法を覚えていなかったの?!」

襲ってきた闇禍を剣で薙ぎ払いながら、ユウカは叫ぶ。

「コウセは下級です。浄化魔法は中〜上級魔法。まだ習ってないんです!」

「そ、そうだったの…。どうするの!長!!」

「…、コウセはこの町に。残りの四人で行きな。」

ミトはそう告げた。

「でも…。」

ヒナは心配そうにコウセを見ている。

「行って、ヒナシ。私、足手まといに、なりたく、ないから。」

とぎれとぎれに聞こえるコウセの声。

「…うん、でも、コウセは私の親友なんだからねっ!足手まといじゃないから!」

ヒナがそう言うと、コウセはちょっと嬉しそうに笑った。

「…ありがと、分かった。待ってる。」

コウセはユウカさんに浄化の魔法をかけてもらい、少しふらついているが、俺たちと離れて他の魔法師の人と一緒に行動することになった。

「じゃ、この先から平原があって、森の奥にラーク湖がある。そこだから、気をつけてな。」


「はい!」「急ぐぞ。」「おう!」



俺たちは、平原の闇禍を倒しつつ、森の奥にあるラーク湖で黒い翼の女性を見た。

その瞳は、悲しそうに水面を見つめているようだった。



—続きます。