コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 神より生まれし花 参照500突破!!至急!オリキャラ募集!! ( No.85 )
- 日時: 2011/06/08 23:12
- 名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: C6pp1bGb)
—続きから。
てか、めっちゃ物忘れ激しすぎだなオイ…。
「うーん…。そうなのよねー。だから、今ここにいるけど、魔力が少ないと幽霊になっちゃうし、願い事がある人がいると、実体化しちゃうのよー?」
ふーん、人魚も大変…………
…んっ!!!?
「きゃーっ!人魚さんがここにいる—!!?」
「実体化してるな。さっきの黒竜と言う奴か。」
フウイは相変わらず冷静、に対し、ヒナはキャッキャと騒いでる…
「そう言えば…黒竜って人、とっても強い願いがあったわぁ〜。」
水色の肩までおろした髪の毛を耳にかけ、今は裸足で草むらに立っている。
見た目で言うと、十五歳前後か。水色のワンピースがゆらゆら揺れている。
「『願い』とは?」
「うーん…『この苦しみから助けて。』だったよぉ。辛そうだったけど、私の力じゃちょっと無理なのよ…。」
「あのー、あなたの力って?」
ヒナの問いに、人魚さんはちょっと困った顔をしたかと思えば、ポン、と手を合わせた。
「えーっとぉ、願い事をした『かっぷる』さんに、祝福を与えるのですよ〜。ちょっと幸せな未来を見せたり、贈りものをしたり〜。」
「そんなことができるのか?」
人魚さんの答えにフウイは少し驚いたようだ。
あいつが驚くなんて珍しいな。
「まぁ、願いが『幸せ』の方向なら。『救い』や『辛さ』は対象外です。私のルールですぅ。」
って、決めてんのかよ!!
「…と、ムエン。そんな独り言は後回しだ。」
…俺、そんなに声出してたか??
「早くシ—ロントに戻ろう。ミトさんがいるとはいえ、時間の問題だろうから…。」
「あぁ、けど、雪は…?」
「私は大丈夫。ムエン君。」
「うぉっ!?いつの間に…。」
いつの間にか気がついた雪は、俺の後ろにいた。
「初めまして、人魚さん。雪と言います。」
「…あー!!もしかして始まりの神姫さん!!?天を統べる神より生まれた、神のお花さん〜!!」
…始まりの神姫??…神の花…?
訳のわからない単語が出てきたぞ…
「えっと、多分そうですn「感激ですぅ〜!ちょっと待ってくださいな。」
雪の言葉をさえぎって、人魚さんは湖に潜った。
しばらくして、湖から上がってきた人魚さんの手には、虹色の、花の形をしたブローチが握られていた。
「これは…?」
ヒナは、そのブローチに興味深々のよう。
雪の左胸に付けられたブローチから、不思議な力で溢れていた。
「これは、身を守るブローチ。いつかきっと、役に立つの。」
「…ありがとうございます。」
「いえいえ。私の持ってる力を込めたの。気に入ってくれてうれしいな!」
満面の笑みで雪に微笑んだ人魚は、湖に潜ると、そのまま消えてしまった。
『頑張ってね…!あなたたちの『本当の願い』がかなうように…!』
空に響く人魚さんの声。
結局、神姫とか、神の花とか聞けなかったけど…
でも、シ—ロントに帰るまで、俺たちは闇禍に出会わなかった。
雪の付けているブローチのおかげだったのかもしれないな。
出会いと別れの後、
シ—ロントに戻った。