コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 神より生まれし花 オリキャラ募集は一旦終了!! ( No.89 )
- 日時: 2011/08/14 23:11
- 名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: hFRVdxb.)
<第10話:集結する闇>
ムエン達がシ—ロントに戻っていいるときのこと…。
遠く離れた小さな島であり、また、古の神殿が存在する「アマナス」。
そのアマナスに、闇の力をもつ5人が集結していた。
青い髪に黒いマントを羽織った青年くらいの年齢である、邪月。
どこかムエンと似た風貌をしているが、魔力からは、隙を感じさせない。
次に到着したのは、「黒竜」ことシュンレイ。
黒髪を腰まで伸ばし、頭には桃色のカチューシャ。
瞳は邪月や他の者と同じ、闇色をしているが、どこか憂いを帯びている。
次に現れたのは、右手に銀の爪を装備した青年だった。
「よく来たな、月華(ツキカ)。」
邪月は青年…ツキカに対して言うが、本人はどうとも気にせず無言のままだった。
白に少し黄色がかかった色の、少し長めの髪。
明らかにサイズが大きいであろう服を着用し、上の服のボタンは全て外している。
名前によく合う、月の形のネックレスを首に下げている。
「ツキカ、何か言うことはないのか。」
シュンレイは何も返事をしないツキカに、返事を促そうとした…が。
「…っ!」
返事の代わりに、シュンレイの腕に銀の爪が触れ、裂いた。
「…ケッ、たかがトモダチに裏切られただけで黒竜かよ。俺だったら裏切った奴らは皆殺しだぜ。」
「…ツキカ、お前…!?」
「シュンレイ、彼の右手には、対象を切り裂いたときにその者の『過去』を読み取る力があるんだ。
それと、ツキカ、今は力は使うな。特に我々に関しては。」
「…チッ。」
舌打ちしたツキカはその場に座った。
しばらくして、上空から長い蒼髪が身長と同じくらいある少女が降りてきた。
サイズの大きい黒色のコートを着ていて、よく見ると裸足のようだ。
貝殻の形をした球6つが少女の体を浮かせているらしい。
と同時に、明るい緑色の長髪の男性が魔法を使ってか、降りてくる。
右目に眼帯をし、篠笛を吹きながらだが。
「海月(ミツキ)、和泉(イズミ)、きたか。」
「邪月様〜!戦えるって本当っ!?」
ミツキは、笑顔満面で浮きながら回転している。
「あぁ。…貝の扱いはどうだ?」
「ばっちり!!宙返りもできるし!!」
ふわりと宙返りをして見せるミツキに、ツキカが悪態をつく。
「ハッ!地面に足を着かせねぇガキが。お前はまるで『クラゲ』そのものだな。」
「な…!何よ!!偉そうに!!しかも私は『クラゲ』じゃなーい!!ミツキよ!
海に月と書いてミツキ!!」
「何ならクラゲを消滅させるか?あぁ?」
「望むところよ!!」
二人がいがみ合った、その時、
「いけませんよ、二人とも。邪月様の前で、はしたないことをしては。本来、仲間なら助け合うべきです。」
イズミは二人の間に入り、軽い竜巻を起こす。
二人はよろける程度だったが、不意を突かれたため、やる気をなくした。
「ケッ、平和主義者が。」
「むぅ…。」
しばらくしたところで、邪月は4人にそれぞれの役目を与えることに。
ミツキはシ—ロントに行き、ムエン達の足止め。
ツキカは古の町ルーインに待機。
イズミは火竜の町サラマディ。
シュンレイは森の町ヴァルトであることを進めること…。
「期待している。魔の神『ディスノシード』もな…。」
邪月は、傍らにいた人物にも余裕の笑みを見せる。
その男性は襲いかかる気持ちを抑えて、深緑色のキャップをより深くかぶった。
大事な人を、守りたい一心で…。