コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 神より生まれし花 オリキャラ募集はとりあえず終了!! ( No.97 )
- 日時: 2011/09/12 17:21
- 名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: UNL2z9Yl)
—続きから。
帰り道、私はいじめっ子3人にいじめられた。
3人は授業中、よく私をからったリしていた。
わざと、魔法を私の方に向けたりとか…。
向けたといっても、大した威力じゃないから怪我はしないけど…。
どうやら、その子たちの親は、私にあまり良くない印象を抱いているみたい。
…詳しくは知らなかった。
今日までは。
「なぁ、お前『化け物』だって?」
「…え…?」
化け物…そう聞こえた。
「何で…。」
聞き返すと、真ん中の女の子が言った。
「星の一族って、バカみたいに魔力が強いんでしょ?
そんなに強かったら、化け物じゃないの!」
「違う!!」
違う…この子たちは誤解してるんだ…
確かに星の力…星の一族の力は強い。
でも、この力があるから、闇禍を倒せるし、
強いのは…
『助けたい』って思いが強いからなんだよ…。
お母さんが言ってた…
「星の力は…希望の力。
古から伝わるこの力は、あなたたちや、町の人を護りたいから!!
その思いで、星の力が強くなるの!!」
だから…星の一族は…
私たちは化け物なんかじゃない…!!
「じゃあなんで、魔法が使えないの?」
「…! そ、それは…。」
「爆発する魔法が星の魔法なら、一緒にいたくねぇよな!!」
「化け物—っ。」
「劣等生—っ。」
「だから、違う…!違うのに…!!」
星は、キラキラ輝いてるよ。
ほら、今でも輝いて。
昼間も夜も、キラキラと。
「…うっ…く…」
いけない…
感情を動かして魔法を使っちゃいけない…!
「化け物めっ!ウォーティル『水よ』!」
「!」
バシャ、と水がかかる。
冷たい…
どうして…?
どうして星は、化け物なの…?
どうして私は、魔法を使えないの…?
どうして…
私は独りぼっちなの…?
孤独は…嫌…!
誰か…
助けてぇ…!
「なっ…!?」
水をかけた男の子が後ずさる。
私の体が発光し、みるみる魔力が膨らんでいくのを感じたからだった。
他の二人も同様に驚く。
「あ……に、逃げて…!」
抑えきれない魔力に、自分が圧倒され、逃げるように促すしかできない。
だけど、3人は驚きのあまり動けなかった。
「だ…め…、…!」
放たれる閃光。
騒ぎを聞いた父は、星の一族の人たちとルーインに住む人達の対応に追われる中、
母に、魔法都市ルメルに行くように伝える。
母は、事情を聞き、さらに遠くない未来に起こる戦争のこともあって承知した。
母と…大けがを負った私は、ルメルに移り住むことになる。
属性を偽って。
私は、魔力の暴走によって3人の子に大けがを負わせたのだった。
私の魔力と、感情を引き換えに。
そして、私はヒナシに会うまで
笑わなくなった…。