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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: —A shine of light— ( No.10 )
- 日時: 2010/07/21 05:40
- 名前: むーみん (ID: 2.GeU6Nm)
会合終了。
時計は6時をまわっていたが、皆まだ帰らずにコロネオ本部に溜まり、各々自由に時間を使っていた。
…俺もすぐ帰るわけにはいかない。
「まーこーとっ」
「…何? お前の仕事の手伝いならしねぇぞ」
——冷たい声であっさりと断られた。つかまだお願いすらしていないのに。声かけただけなのに。
「いや、頼む! 俺、霊感ほとんど無いんで!」
「めんどくさい。眠い。霊感なんて自分でつけろ」
「霊感なんてつけようと思ってつけれるもんじゃないだろうが! …大体リーダーがよぉ」
「……おい、後ろ」
「えー?」
真の言葉に後ろを振り向くと、腕を組んだ花本リンネが俺を睨んでいる。
……やばい、殺されるって。
「リーダーが何よ?」
笑顔なのに声は低い。怖い。おそろしい。何なのこの女? どうやったらそんなオーラ出せるの?
「…いや、俺霊感ないんですよ。だからあの仕事はちょっと……」
「龍輝、さっき“ふあーい”って言ったでしょ。“ふあーい”って。大体、あなたの魔術が一番使えるの。よろしく」
…これは褒められたのか!? とも思ったが、花本リンネは人をその気にさせて働かせるのがうまい人間だ。
納得いかなかったが、悲しいことに俺には断る勇気もなかった。
「てことだ。真、よろしく」
「…メロンパン10個な?」
「ふあーい」
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