コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: —A shine of light— ( No.16 )
- 日時: 2010/07/21 06:01
- 名前: むーみん (ID: 2.GeU6Nm)
第二話 雑務と雑談と
いつも通り学校が終わった。
今日は会合も何もないのだが、真と学校帰りに仕事の報告をしにコロネオに行く約束をしていたため、今は二人でコロネオの前にいる。
「ちわー」
「おぉっ! 二人とも!」
軽く挨拶をして入ると、リンネとまゆが何やら仕事をしているようだった。…なんかリーダーの目が異常にキラキラしているのは気のせいだろうか。
とりあえず俺は真といつもの定位置に座った。…ずっとリーダーがこっちをみているのは気のせいだろうか。
「真! 龍輝! あなたたちどうせ暇でしょう? 暇だからここにきたんでしょ?」
あぁ、そういうことか。
真とアイコンタクトをとった。
真は「来なきゃよかった」と目で訴えている。たぶん。
「はい、これ! ホチキスで一枚ずつ全部まとめて。大切な資料だから丁重に扱うこと」
目の前に積まれた膨大な紙。
…何、これ全部終わせと?
「あの、さすがにこれは…。俺ら昨日の仕事の報告に来ただけなので…!」
「そうですよリーダー。大体この時代、資料はデータ化しましょう。かさばらないですし、効率いいですよ」
おぉっ! 真言うなぁっ! さすがだよ君!
「うるさい、やれ」
「「すいません、やります」」
…くそー。断れなかった。リーダーのオーラ怖いよ。
——というわけで、今は4人で黙々と地味な雑務をしている。
ホチキスを閉じる音しか聞こえない沈黙を破ったのは真だった。
「あ、そういえばまゆ、調査進んでる?」
「え、あ、まだ微妙ですね。なんかえっと、すっごく情報がガッチリ隠されて、外には漏れてないみたいで」
「だよなぁ…」
「あっ! 真、どこ見て閉じてるの!? 1ページ抜けてるわよ」
「うお、やべ」
「いや、リーダー。その紙1枚だけ上下逆ですよ」
「……………気のせいよ」
「さりげなく直すのやめてください」
「あ、あの龍輝さん? そ、その資料2ページと4ページ逆に張ってません?」
「……………気の、せい。うん」
…この組織、大丈夫だろうか?