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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: —A shine of light— ( No.19 )
- 日時: 2010/06/19 18:01
- 名前: むーみん (ID: 2.GeU6Nm)
「リーダー、真、つか、まゆまでッ! 何してるんすか、終わんないですって! ゲーム止めてください!」
あれから15分経過。
黙々と仕事をしていたのは最初の10分だけだった。
もう、なんなんだ。真面目にやってるの最終的に俺だけじゃん。皆マ○オカートしてるよ。
「だれよこんなところにバナナ置いたのっ!」
「あ、すいません僕っす」
「うきゃー! まゆばっかり狙わないでくださいっ」
「もう! 誰よこんなところに偽ブロック置いたの!」
「あ、すいません。それも僕っす」
「やったー! まゆは今無敵ですっ」
「……あの」
「はいゴール。僕の勝ち」
「…もういっかいしましょ。真に負けるなんてあり得ないわっ」
「……いい加減にやめろぉぉー!」
周りの空気を全部吸い込んで叫んだ。
さすがに3人とも黙ってこっちを見たので、隙間なく俺は続ける。
「早くこれ片付けましょうよ! なんで俺一人でこんなことしなきゃいけないんですか、帰っていいすかっ」
言ったー! よく言ったぞ、俺っ!
しかし、リーダーはきょとんとした顔であっさり答えた。
「……あ、龍揮もやりたい? いいわよ」
「え、いや。あの…」
*
その後、4人でゲームをしたのは言うまでもない。
これから俺らはリーダーが勝つまでゲームに付き合わされるだろう。雑務仕事は溜まっていく一方だ。
…やっぱりこの組織、大丈夫じゃない気がする。
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