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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: —A shine of light— ( No.58 )
- 日時: 2010/07/13 21:32
- 名前: むーみん (ID: 2.GeU6Nm)
…何、この状況。
コロネオにはいつものメンバーがいる。
しかし目の前に広がるのはいつもとは全く違う、異常な光景だった。
花本リンネが今まで見たことのないような、冗談抜きの鋭い目で睨んでいる。そして睨んでいる相手は、他でもない。
・・・黒川翔だった。
空気が重い。
コロネオのなかは呼吸の音がはっきり聞こえるほど静まり返っていた。
俺が戸惑っていると、隅にある小さなテーブルで真が手招きをしているのに気付き、見るとそこにはまゆと咲さんもいる。
3人のところへ小走りで向かった。
「何あったんだよ、これ」
「うん、色々あったんだよ」
「何だよ! 教えろって! 息できなくて死ぬかと思ったよ!」
無論、小声での会話だ。
俺はわけがわからないので、とりあえず状況を確認することにした。
「要するに、近頃はやってる魔術結社を狙った建物崩壊事件あったじゃん。それの犯人が翔ってことよ」
咲さんが無表情に、淡々と言った。
「え?」
「どっかの結社からの裏切りだとは思ってたけど、まさか翔だとはね。さすがにあたしも驚いたよ」
「なんで翔なんだよ!」
「あ、リーダーが一応ってことでコロネオ見張ってたら翔と他2人くらい来て。…で聞いたらあっさり認めたっぽいです。まゆ、仕事ついでにコンビニ行った時見ちゃったんです」
「だから今、リーダーが尋常じゃない位のオーラまとってるわけ」
「これは、きっと何か起きるわよ」
頭が混乱する中、確かに今そこにいる翔が、いつものだらっとした感じの、副リーダーとして慕われていた翔ではないという事ははっきり分かった。
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