コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: —A shine of light— ( No.67 )
日時: 2010/07/19 21:33
名前: むーみん (ID: 2.GeU6Nm)

見るからに潰れているらしい喫茶店。

古く、誰も使っていないだろうと思われるその建物の前に俺はたどり着いた。
夜中に見る廃墟らしき建物はとても不気味に見える。

…ほんとにこんなところ入んなきゃいけねェのか?

しばらく悩んでいると、急に扉が開いた。

「うおっ!?」

「…だれ、君?」

中から人が出てきたではないかっ! 
しかも、めちゃくちゃ美人!
恋愛シュミレーションゲームかよ、おい!

じゃなくてっ、どうするんだこの状況!

…その時俺は、尋常じゃなくテンパっていた。


「っていうか、君、ここに何か用? 用がないなら帰って! 二度とここに来ないで! そしてこのこと誰にも言わないで! 一つでもできなかったら…」

前に立っている美少女に一方的に言われた俺はただ呆然といていた。
もうわけがわからない。

「はい?」

「殺すわよ?」

もうほんとにわけがわからない。
きっとこいつが、親父の言ってた『花本リンネ』だと直感的に感じた。
そこから俺は必死に弁解した。

「いや、俺は親父に言われてここに来ただけであって、あの、日向耀(ヒュウガヒカリ)って知りません?」

「…あいつの名前、なんで知ってるのよ?」

「だから親だって言ったじゃないですか!」

「ふうん、君、あのクソ野郎の息子なの」

「さっきから言ってるでしょうがっ」

すると、彼女の顔つきは変わり、しばらく考えるそぶりを見せると俺に向かって一言発した。

「いいわ、こっち来なさい」


その女性に連れられ、俺は廃墟の中へと入ることになってしまった。
なんか、ほんとに頭が混乱する。