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Re: 光のレナリ ( No.10 )
日時: 2010/10/29 17:31
名前: くりっく ◆juofRO3qYc (ID: BfXEK8t.)

シーズンワン ボリュームワン

樹の下を出て、どれくらい飛んだのか、もう分からない。

かろうじて道は分かるものの、引き返す気はさらさら無い。

私の隣をとんでいる、クリスから、

《シルフィアになってくださいっ!!》

と言われたのが、ついさっき。

私、ローラは、クリスとシルフィアになってすぐ、樹の下をとび出した。

いくつもの宇宙のチリを避けながら、絶好の場所を探す。

「ローラ!!見てあれ!!」

クリスが、何かを指差した。

その方向を見たとき、私は感動で声が出なかった。

「あれは・・・。」

「先代が作った、始まりの星だよ。」

その星は、赤く燃え、眩い光を放っていた。

「ねぇ、クリス・・・。」

「どうしたの??」

「ここがいい。」

「え?」

クリスは、私の言葉に困惑の表情を浮かべる。

「でも・・・。こんなに近くに作ったら、掟違反だよ・・・?」

「じゃぁ、違反ギリギリのところでいいから!!お願い!!」

クリスは、私の気迫に押されたのか、渋々という顔をしながら、首を縦に振った。

「・・・わかったよ。名前は??」

「SK400-8よ!!別名、サレクス。決めてたの!!」

クリスは、またか・・・とでも言いたげな顔をしたが、すぐに

「どういう意味か、分かってる??」

と聞いた。

「昔の言葉で、汚れ無き羽、でしょ。だって響が好きなんだもん。」

「・・・分かってるのか。ならいいよ。」

クリスは、少し悲しげな顔をしたが、その時、私にはその意味が分からなかった。