ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

ボリュームテン

「ついた、あそこだよ。」

「へぇ、結構いるんだね。」

すでにかなり多かった。

どうやったらこんなに罠に掛かるのか。

放送だけでこんなに集まるなんて、馬鹿が多いもんだ。

・・・僕は除いて。

「あ、あ、ああ!!ほら、あの方だよ、クラル!!」

そんなに叫ばなくても聞こえてるっての。

喉にスピーカーでも入ってるのか。

こいつは馬鹿すぎて普通と体のつくりが違うんじゃねぇか。

「へぇ、あれが・・・。」

「綺麗な人だなぁ・・・。」

周囲から、感嘆の声が聞こえてきた。

さあ、どんな顔してるのか。

顔を上げた。

「どれ・・・・・が・・・」

「どうしたの？クラル・・・。」

一目、みた瞬間だった。

本当に、一瞬だった。

「・・・美人、だね・・・。」

「だよね、やっぱりそう思うよね!!」

一言呟くので、精一杯だった。

隣で、興奮したクレハがなにか騒いでいるが、

頭に入らなかった。

僕は、どうかしてしまったんだ。

あんなに、軽蔑して、

あんなにかかわりたくなかった女なのに

こんなにも














僕のものに、したい。