コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 光のレナリ----オリキャラいったんしめきります ( No.112 )
- 日時: 2010/12/09 16:15
- 名前: 紅葉 ◆juofRO3qYc (ID: BfXEK8t.)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
ボリュームトゥエルブ
「ああ、ごめんね。僕はクラル=メルサリン。」
・・・こいつ、僕のことを知らないなんて。
相当なモグリだな。
「へーえ。で?そのくさる=めらるりんさんがなんだって?」
・・・穏便に済ませたいのはやまやまだ。
やまやまだけど、
いい加減にしないと、キレるよ?
「クラル=メルサリンだよ。だからさ、リンネリット・・・」
「ああ、思い出した。知らねぇって。」
・・・言葉を、さえぎられた。
ポリシーの笑顔も、さすがに引きつりそうだ。
「く、クラル・・・。やっぱりやめなって・・・。」
後ろから小声でささやくクレハ。
お前は黙ってろ、屑。
「リンネリット=メルサがね、儀式をするんだよ。このちかくでね。」
わざとらしく、ゆっくりと説明する。
「そーかい。そりゃめでたいことで。もういいか?」
「ちょっとまってって。」
待てないやつだな。
「まだ何かあんのかよ・・・。」
「ああ、あるさ。だからそれに一緒に行こうって!!」
もう、自棄だ。
どうにでもなってしまえ。
「は?何で俺がお前と?今日会ったばかりなんだけど。」
・・・。
言えてる、かも知れない。
もう、この地点で、僕の思考は狂ってた。
冷静さを無くした僕の行き着く先は、暴走。
どっちにしろ、もう引っ込みはつかない。
必ずこいつを信者にしてやる。
僕の、面子にかけて。
「いいじゃん、行こうよ。減るもんじゃないんだしさ。」
「ちょ・・・、クラル!」
黙ってろよ、クレハ。
もう、決めたんだよ。
「誰が行くかよ、ばぁか。」
「そんなこと言わずにさ。ね。すっごく美人なんだよ。」
「興味ない。じゃあな。」
「え、あ、ちょ・・・」
立ち去る、エイシーナ。
僕の懇親の誘いを断るなんて、ね。
いい度胸してるよ、こいつ。
いいさ。絶対に信者にしてみせる。
「・・・クラル・・・?」
「ああ、いいさ。また誘うよ。さ、行こう。始まるよ。」
「・・・うん。」