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Re: 光のレナリ----オリキャラいったんしめきります ( No.120 )
日時: 2010/12/10 20:17
名前: 紅葉 ◆juofRO3qYc (ID: BfXEK8t.)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

ボリュームフォーティーン

「クラルって、エイシーといるとき別人みたい、だよね。」

「え?そうかな・・・。」

隣にいる女が話を振ってきた。

名前も知らない女。

・・・別人?

「ん・・・。だって、なんか、言葉が・・・その・・・、乱暴というか・・・。」

「そんなことないよ。いつもどうりだよ。」

やわらかい物腰を意識して、いう。

にしても。

言葉が乱暴ねぇ・・・。

この女はムカつくが、

気をつけないと、な。

「そうそう。それに、クラル最近いっつもエイシーといるし、ね。」

クレハが、横から口を出す。

「そうかな。・・・気をつけるよ、有難う。」

「あ、う、うん。ど、どういたしまして・・・。」

女が、頬を赤らめる。

当然、だ。

僕の微笑を、こんなに間近で見たんだから。

「あれ?エイシーじゃない?あれ。」

指摘されたところなので、遠まわしに言う。

「あ、本当だ。・・・エイシー!!こっち来なよ!!」

!??

クレハが、エイシーを、呼んだ・・・?

幻聴かと思ったが、

エイシーナが振り向いたところを見ると、本当に言ったらしい。

「行くかよ、ばーか。」

叫んで、エイシーナは立ち去った。

隣を見ると、女も体を硬直させていた。

「・・・く、クレハ・・・?あんた、何して・・・。」

「え?・・・だって、そんなに悪い奴じゃなさそうだし・・・。ダメ、だった?」

無垢に答えるクレハ。

こいつは、 

もしかしたら、馬鹿を超えた間抜けかもしれない。

真面目に。

「クラルばっかずるいよ。僕だってエイシーと仲良くなりたいじゃないか。」

知るかよ。

「そうだよね。」

「ああ。ぼくだって、これからエイシーと話す!!」

幼く笑うクレハに

僕は嫌悪を覚えた。

ああ、やっぱり

「・・・いだ・・・。」

嫌いだ。

「え?クラルどうかした?」

「・・・何も。」








「エイシー!エイシー!!」

「あんだよ、クラル…。俺は昼寝中なんだよ。」

だるそうに答える、エイシーナに、

僕はまた、うっすら笑みを浮かべる。

「なぁなぁ、今日また儀式があるらしいぞ。」

そう、あるんだよ。

だから、さっさと行こうじゃないか。

「ふぅん。」

なにかを考えるように、エイシーナは言った。

「エイシー、お前はほんっと、女に興味ないんだな。」

「いや、別に。ただそんな高飛車な女に興味が無いだけなんだよ。」

ああ、やっぱり来た。

このやり取り、僕の予想通りだよ。