コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 光のレナリ 二章、黒歴史!! ( No.124 )
- 日時: 2010/12/13 17:01
- 名前: 紅葉 ◆juofRO3qYc (ID: BfXEK8t.)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
ボリュームフィフティーン
「ああ、本当いいよ、リンネリット・・・。」
わざとらしく、うっとりしながら言う僕に、
「まぁだ言ってんのか。」
薄笑いで返すエイシー。
僕の言葉に、予想通りの言葉を返してくるようになったエイシー。
さあ、ゴールは近いかな。
「メルサとメルサリン!! 運命感じないか?」
われながら、馬鹿らしい言葉だけど。
「ねぇ、クラル!今、リンネリットって聞こえたんだけど…?」
・・・ちっ。
やっぱり来やがったか。
「やあ、クレハ。」
「クラル、知ってる?今日、この近くにリンネリット=メルサが来るって!!」
まくし立てるクレハに、
「本当?やったぁ!!一緒に行こうぜ!!あぁ、エイシーもくるか?」
テンション高めで答える。
「やなこった。いつも言ってんだろ、興味ねぇ。」
その言葉だって、予想通りなんだよ?
エイシーは、そんなこと知る由もないだろうね。
間抜け共め。
おかしくて笑えてくるよ。本当。
「もったいねぇなぁ。いいよ、じゃぁ。行こうぜ、クラル!」
「おう!!」
まあ、一人邪魔な奴もいるけどな。
あせることは無いさ。
もがいたって、君は絶対信者になるんだから、ね。
「エイシー。エイシー!!エ、イ、シー!!」
「え、あ…。あぁ。」
呆けるエイシーなんて、初めて見たな。
まぁ、理由は分かってるよ。
「らしくないなぁ。エイシーが呆けるなんてさっ。」
「うっせぇ、ほっとけ。で、何か用かよ?」
用? あるさ。
大事な用が、ね。
「リンネリット=メルサ。」
「!?」
耳元でボソッとつぶやくと、エイシーは飛び上がった。
「あぁあ、やっぱりぃ。僕の勘があたったね。」
面白い。
面白すぎるよ、君。
・・・
エイシーナ=ルッソ=アンドレ、君って本当いいカモだったよ。
「鎌かけやがったなッ!てめぇ!!」
「はっはーん。エイシーもついに彼女の良さに気づいたな?」
「んな訳ねぇだろ!あっち行け!!」
「取り乱しちゃってぇ。ばればれ!!」
・・・ッくッく
・・・あははは!!
本当、笑いがこらえられないよ。
きっと、今僕は、
今までで一番の笑顔してるんじゃないかな・・・?
「で?きっかけは?」
そう。それを聞いておかないと、ね。
僕が聞くと、エイシーは、一瞬何か考えるようなそぶりを見せてから
「あ…あ。いや、別に。てか、誰がお前の勝手な妄想を肯定した?」
強がって。
ばればれなんだよ?
・・・だってさ。
「だって頭掻いてるしぃ。エイシーってさ、嘘つくとき後頭部掻く癖があるんだ。」
「…勘違いだ。とにかく失せろ!!」
あああ。
親切に教えてやってるっていうのに。
まあ、好都合だけどね。