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Re: 光のレナリ    二章、黒歴史!! ( No.128 )
日時: 2010/12/13 17:23
名前: 紅葉 ◆juofRO3qYc (ID: BfXEK8t.)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

ボリュームシックスティーン

「なぁなぁ〜。駄目もとで言うけどぉ。」

全然、駄目もとなんかじゃないさ。

「今日の儀式、一緒に行かねぇ?」

君は絶対断るだろうけど、

「ふざけてんのか。行くか、ばぁか。」

今日は、いつもと違うはず。

「えぇ〜。この間の雰囲気ならいけそうなのによぉ。」

無理にでも連れて行くよ。

今日なら、途中で観念するだろうから、ね。

「勝手なこと言うんじゃねぇよ。」

そういうエイシーに、

僕はわざとらしく、ムッとした顔を作る。

「嘘つくの下手だぞぉ。また後頭部掻いちゃって。」

「嘘じゃねぇって言ってんだろ!」

叫ぶ、エイシー。

だんだんキャラが崩れてきてるよ?

・・・まぁ、指摘されてしまった以上、僕も人のこと言えないかも知れないけど。

「あれー?エイシーはご乱心なのかぁ?」

少し、大きめの声で言う。

「いちいちムカつく野郎だな!!」

当たり前。

ムカつかせるように言ってるんだから。

「とにかく行くんだよ!」

「あ、てめぇ、はなせっ!!」

怒れよ、もっと。

怒れば怒るほど、君は判断力が薄くなって、

催眠にもなりやすくなるんだ。

「ほらほら、行くぞ!!」

わざと、エイシーが歩きにくいように引っ張る。

君にとってこの構図は、さぞかし屈辱だろうね。

さぁ、そろそろ、かな?

「分かった!自分で歩けるから放せ!!」

ビンゴ。

「やぁっと決心したか!!ほら、行くぞ!!」

「あぁー、くそっ!」

悔しそうに叫ぶエイシー。

笑いながら、それを眺める僕。

僕の勝ち。