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ボリュームツー


「偉大なる、我らの源、生命の樹よ。」

「いま、ここに子星を残さんとす、我らに、力をかしたまえ。」

「我が名はローラ=レヴォリア。神に名を連ねし者。」


決まりの儀式装束を着て、決まりの儀式を執り行う。

実を言うと、こんな儀式、無くても良いくらいのものだ。

それでも、私が渋々ながらも執り行うのは、

他でもない、クリスが決めたから。

「ここに、新たなる星の誕生を宣言する。」

大声を張り上げて、高らかにその言葉を叫んだ後の、暫くの沈黙。

それを破ったのは、私の言葉。

「っはぁぁ・・・。疲れた・・・。」

「あ、もぉ、ローラ！まだ着替えちゃだめだって!!」

「いいじゃない。儀式はおわったんだから。」

「まだ駄目!正式には、星誕もその装束のままやるんだから!!」

「・・・わかったわよぉ・・・。」

渋々、星誕を行う。

宇宙のチリを集めて、それ同士をぶつける。

その繰り返しで、ようやく星は形をつくる。