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- Re: 光のレナリ ( No.21 )
- 日時: 2010/09/28 21:31
- 名前: 紅葉 ◆juofRO3qYc (ID: y2j3Fkfw)
ボリュームファイブ
「ローラ=レヴォリア。あなたはいつもいつも、どうしてそうなの?汚らわしい!」
私の先生は、いつも汚物を見る目で私を見た。
「ローラ=レヴォリアは汚れた女!!」
周りの神々も、私の事をそう呼んだ。
ただ広く広大な大地のなかで、
私は一人、孤独だった。
「生命の、樹・・・。」
全ての神に、平等に愛をそそぐ、生命の樹。
なのに、どうして?
どうして私だけを、こんなふうに産んだの?
愛って、なに?
シルフィアなんて、私にはきっとできない。
慈しみも、同情も、偽善でさえも。
私には、向かない。
それは、何故?
それは_______・・・
私ガ、汚レタ女ダカラダ。
『あんたが生まれた果実はね、変な色だったのよ!!だから、あんたは汚れた女。私に触んないでよ!!』
衝撃的な事実だった。
ずっと昔。
どうして、そんなことを言うの?、と、聞いた私に。
彼女は、こういい捨てた。
_______________ウルシーラ=メッセ。
彼女に出会うまで、
私も、普通と変わらない生活を、送っていたのに。
_______________________________________________
「初めまして!!あたしはウルシーラだよ!ウルシーって呼んでね。」
あどけない瞳で、彼女は笑いかけてきた。
「よろしくね、ウルシー!!可愛い名前だね。」
私も、そう返した。
彼女は、とても魅力的だと、
誰もが言っていた。
そんな人気者が、私に話しかけてくれた。
そんなつかの間の幸せ。
だけど。
その空想も、私には許されないものだった。
リアル
次に交わした会話で、私は現実を叩きつけられる。
「あなた、名前は?」
___________________________ローラ=レヴォリア!!__________________________________
この言葉で、全ては
終わった。