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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 光のレナリ----オリキャラ募集 ( No.66 )
- 日時: 2010/11/04 21:39
- 名前: 紅葉 ◆juofRO3qYc (ID: BfXEK8t.)
ボリュームフォー
「エイシー。エイシー!!エ、イ、シー!!」
「え、あ…。あぁ。」
われに返ると、目の前にクラルがいた。
「らしくないなぁ。エイシーが呆けるなんてさっ。」
「うっせぇ、ほっとけ。で、何か用かよ?」
軽く睨みながら言うと、クラルは急に変な笑みになった。
「リンネリット=メルサ。」
「!?」
な、
何で今その名前を出すんだ!!
「あぁあ、やっぱりぃ。僕の勘があたったね。」
ニヤニヤしながら言いやがる。
こいつッ
「鎌かけやがったなッ!てめぇ!!」
「はっはーん。エイシーもついに彼女の良さに気づいたな?」
くっそぉ。
「んな訳ねぇだろ!あっち行け!!」
「取り乱しちゃってぇ。ばればれ!!」
この満面の笑みがムカつく!!
こいつ、一発殴ってやろうか。
「で?きっかけは?」
「はぁ?」
「だーかーら。思い直したきっかけだよ!!」
「きっかけって、俺は…。」
そこまで言ったところで思い出した。
リンネリット=メルサは確かこういってなかったか?
『見つかると大変なの。』
『ここであったことは内緒にしてほしいの。』
「あ…あ。いや、別に。てか、誰がお前の勝手な妄想を肯定した?」
「だって頭掻いてるしぃ。」
…そういえば無意識に掻いていた。
でも、だからってそれが何だって言うんだ?
「エイシーってさ、嘘つくとき後頭部掻く癖があるんだ。」
「…勘違いだ。とにかく失せろ!!」
「はぁあぁ、むきになっちゃって。」
「うっせぇ!」
クラルは相も変わらずニヤつきながら去っていって。
残された俺は、一人で苦悩する羽目になってしまった。
俺が?
リンネリット=メルサを?
思い直す、だぁ?
ありえないね。
絶対に。
この世界が滅んだってありえない。
「何なんだよ、畜生ッッ!」
頭が割れそうだった。
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