コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 光のレナリ----オリキャラいったんしめきります ( No.84 )
- 日時: 2010/11/10 19:57
- 名前: 紅葉 ◆juofRO3qYc (ID: BfXEK8t.)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
ボリュームセブン
「なぁなぁ〜。駄目もとで言うけどぉ。」
クラルが、ニヤニヤしながら近寄ってきやがった。
絶対駄目もとじゃねぇな、こいつ。
「今日の儀式、一緒に行かねぇ?」
やっぱりか。
「ふざけてんのか。行くか、ばぁか。」
「えぇ〜。この間の雰囲気ならいけそうなのによぉ。」
「勝手なこと言うんじゃねぇよ。」
俺がいうと、クラルはムッとしたように
「嘘つくの下手だぞぉ。また後頭部掻いちゃって。」
とか戯言をいいやがる。
「嘘じゃねぇって言ってんだろ!」
「あれー?エイシーはご乱心なのかぁ?」
「いちいちムカつく野郎だな!!」
…久しぶりに、
久しぶりにこんな大声出した気がする。
「とにかく行くんだよ!」
「あ、てめぇ、はなせっ!!」
クラルは俺の腕を思いっきり掴んで、引きずる。
「ほらほら、行くぞ!」
「分かった!自分で歩けるから放せ!!」
そうさけぶと、クラルは変な笑みを浮かべながらいきなり手を放した。
…言ってしまった。
「やぁっと決心したか!ほら、行くぞ!!」
「あぁー、くそっ!」
仕方ない。
いくしか無いか。
…渋々だ。
厭くまで渋々だからなッ!!
「皆様、こんにちは。私は、リンネリット=メルサです。今日は、私のためにこんなに集まっていただいて、本当にありがとうございます。」
「あ、もう始まってるじゃん!エイシー急げ!!」
「ああ、はいはい。」
急ぐクラルの後ろを追いかける。
まったくこいつは、何でこんなにリンネリット=メルサが好きなんだよ。
この信者め。
「私は、生まれた果実が輝いていました。だからこんな座にいます。でも・・・。だから何だというのでしょう。私は皆さんと変わりありません。」
「…?」
その声は、酷く無機質だった。
『あなた、何者!?』
『名前は?』
あの時は、あんなに生き生きしていたのに。
「…はぁ、美しいって言う表現が一番よく似合う人だよね。」
「何言ってんだ、お前。」
美人?
その表現なら、確かにこっちかもしれないが、
何かが、心の奥のほうでゴチャついていた。
俺は…。
『ちょっと待って!!』
俺は_____________?
俺は、どうしちまったんだ?