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Re: 僕の涙腺を刺激するもの   ( No.144 )
日時: 2010/10/17 15:12
名前: 風菜 (ID: NhY/JZtF)

あの後、僕は、はっと我に帰り、いきなり一琉の腕を掴んだ事を謝った。
すると彼女は、

「一琉って自然に呼んでたよね? 」

と指摘してきた。

すると僕の顔はたちまち赤くなり、

「それもごめん。謝るよ。」

と、早口で告げ、逃げるように彼女を置いてその場から去って行こうとした。

が、

「泉伊吹、だよね? 」
背後から、彼女の透き通った声がしたので、驚いて振り向いた。

「私も次から、そう呼ぶね。」
優しく微笑んだ一琉に、僕は小さく、

「……うん。」

と言って、その場を後にした。





限りなく、僕の気持ちは高ぶっていった。








これから起こる事も知らずに—————……。