PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕の涙腺を刺激するもの ( No.191 )
- 日時: 2010/10/17 15:30
- 名前: 風菜 (ID: NhY/JZtF)
「零が今こんなになちゃったのも、私のせいなんだよね。」
一琉が苦しそうに言った。
「私があの頃、零達の傍に来なければよかったのにね。」
一琉が少年の手を握った。
「伊吹は、私の事も、結衣菜の事も、零の事も忘れてしまったんだよ……。」
一琉は、少年の頬に触れた。
「私、戦ってくるから。」
目から溢れ出る涙を拭い、一琉は言った。
「結衣菜も、伊吹も、零も、私が救うから。零の目が覚めても、伊吹が元通りになっても、私はいないけど……。」
一琉は笑って、椅子から立ち上がった。
「じゃあ、戦ってきます。」
その時、時計がちょうど15分を指した。
PR