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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕の涙腺を刺激するもの ( No.303 )
- 日時: 2010/11/27 18:43
- 名前: 風菜 (ID: EpPczols)
第27章 「罪の意識は……」
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
入院生活も無事終わり、『俺』は早くも学校に通える体になった。
俺の周りに寄って来る女子達の間に、鞄を手に、席を立とうとする結衣菜の姿が見えた。
「ごめんね、ちょっとどいてもらえるかな? 」
俺は作り笑いをし、女子達に言った。
以前と比べ、遥かに笑顔を作るのが苦痛ではなくなった。それに、一人称も変わってしまった。
やはり、人格が元に戻ってきたのだ。
7年前の『伊吹』に。
俺は椅子から立ち上がり、結衣菜に近付いていった。
「結衣菜。」
完全に結衣菜の傍へと向かった俺は言った。
「え……っ? 」
戸惑った様子の結衣菜。
「俺、もう全部分かったから。だから、お前と話がしたい。」
俺の言葉に、結衣菜は辛そうに笑った。
「うん。分かった。」
その答えに、俺も笑った。
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