後編 プロローグ————— ごめんな。君の孤独に、俺はこれっぽちも気付いてあげられなかった。毎日、君は何を考えてた?何を思ってた?何に笑っていた?あんなに一緒にいたのに、何も知らないでいた。本当に、ごめんな。だから、今、君が好きだと気付けた今、全てを取り戻した今、俺は君を救出するよ。その残酷で狭い籠から。君が戦おうとしている相手から。だからどうか —————……————— 待ってろよ。もう君は、孤独じゃないから。