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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕の涙腺を刺激するもの ( No.395 )
- 日時: 2011/01/04 12:19
- 名前: 風菜 ◆feeLWMpK0E (ID: cp3YpwTA)
第38章 「隠されていた過去」
「何だ……? 誰だ!? 一琉か!? 」
「おい、伊吹、お前、大丈……。おいっ、伊吹っ!? 伊吹!? 」
さっきの映像は何なのだと考えているうちに、俺は倒れてしまったらしい。
父さんの声が、やけに遠くに聞こえた。
『おーーーい、ちょっと君、大丈夫? 』
幼いが、どこかで聞いたような声がした。
『うるせーな!!!! ほっとけよ!!!! 』
これも聞いたような声……。
(ああ……、そうか。また何か過去を見ているんだな……。って事は、この声は小さい一琉と小さい俺か……。)
頭の中でこんな事を考えながら、俺は過去の映像を眺めた。
『そうは言ってもねぇ……。ていうか君、何処から来たの? 』
小さい一琉が小さい俺に尋ねる。
『……日本だよ。』
『へ〜。そんな所から来たんだ。歳は? 』
『4だよ。』
(4……? 一琉に出会う前の事か……? )
俺はそう思いつつ、映像を眺め続けた。
『で、何でこんな所まで来てそんな顔してるの? 』
『うるせーーーな!!!! てめーに関係ねえだろ!!!! つーか、てめえ誰だよ!!!! 』
今にも泣きそうな顔をしながら、幼き俺が問う。叫ぶ。
『そういう言い方は、ちょっと失礼なんじゃない? 私は、水槻一琉。同じ4歳。君の名前は? 』
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