コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第三章 「輝きの物語」 ( No.48 )
- 日時: 2010/10/17 14:43
- 名前: 風菜 (ID: NhY/JZtF)
第3章 「輝きの物語」
3歳の頃、両親を亡くした少女が、祖母がいるアメリカにやって来た。
銀髪の利口そうな少女を、周りの大人や祖母は大層可愛がった。
そして、少女がアメリカに来て一週間経った時に、とんでもない出来事が起こった。
「A grandmother,what time? Ⅰ am very hungry.(おばあちゃん、今何時? 私お腹がぺこぺこなんだけど。)」
と、孫の前で英語を全く喋らない祖母の前で、少女が英語を喋った。
少女の母親も父親も、少女の前では英語を喋らない筈なのに、何故英語を喋っているのだと聞くと、少女は答えた。
「テレビとか見てて、その中に出てくる人達が話してる事を聞いてたら、自然と言えるようになったんだ。」
と、笑顔で答えた。
祖母は紛れも無く、『この子は天才だ』と思った。
そして何年か経ち、少女が小学校に入学した時も、その天才っぷりを充分に発揮した。
テストはいつでも100点。
上級生のテストでも高得点。
そして少女が8歳になる頃、普通は50分かけてやるテストを、少女は20分で終わらせた。しかも結果は、全問正解。満点だ。
更にテスト用紙に中学校で習う応用問題を解いて遊んでいた。その問題も、10問ほど解き、全て正解。中学校でも、極めて正答率が低い問題だった。
その結果を知った教師達は驚き、飛び級制度を利用し、少女を中学校に上がらせる事を薦めた。
早速少女は入学試験を受け、300満点中298点で見事合格。
中学生になっても、少女の天才っぷりは変わらず、テストで学年1位を毎回キープしていた。
そしてまた教師達を驚かせる出来事が起こる。
少女は自ら願い出て、高校の入試問題を解かせてもらったという。
しかも、その結果は、何と500点満点中500点。
過去最高記録だ。
そして少女は飛び級で高校に入学。
そこでも常に学年1位で、言うことなしの成績を見せ、やがて少女は『神童』と呼ばれるようになった。
そしてハーバード大学の入学試験を受け、800点満点中786点で合格。
その時がちょうど10歳。
そしてハーバード大学を卒業する時に、ちょうど14歳。
そして、その時のIQは、驚異の数値だった。
「IQ170。」
僕は言った。
水槻一琉は笑っていた。